「もう良いだろ…勘弁してくれ…こっちも大変なんだぜ?実力も無いのに口だけ達者な連中が多くてよ…」
「そんな話をされても知らん…堕天使トップはお前だろ…さて、前置きが済んだ所で私の知る「おい」…何だアザゼル、水を差すな…ただでさえ脱線して話が進んでないんだぞ?」
「今更だがよ、聞くのは俺らだけで良いのか?」
「……天界陣営の連中がこんな話信じると思うか?」
「ミカエルなら信じるだろ。…俺もあんまこの場に呼びたくねぇんだが…」
「…意外に思うだろうが私は現トップのミカエルと面識が無い…というか天使自体にあまり良い感情が無くてね…」
「戦時下だってのに他の勢力そっちのけで討伐されかけたもんな、お前…」
「思い出させるな…確かに当時の私の対応も良くなかったと思うが…あいつら、こっちの言い分は堕天使以上に全く聞かないからな…お陰で私は歳を誤魔化す羽目になってしまった…」
今の若手に当時の戦争時の私の行動を知られれば面倒な事になる…特に天界陣営は不味い。
「一応、ミカエルもお前の素性の隠蔽には協力してるんだけどな…」
「だから味方と思えと?…あいつらは信用出来ないよ…堕天使の方がまだマシだ…欲に溺れてる分、懐柔も比較的しやすい。…また脱線したな…取り敢えずこの場に天使は呼ばない…今から言う話をミカエルに伝えるかはお前の判断に任せる…で、サーゼクス…」
「ん?」
「今更だが…言って良いのか?今この場でこの話をすると悪魔陣営の情報が堕天使陣営に流れる事になるが…」
「…良くはないが、どうせ和平を結ぶからね、それにアザゼルの協力を得られるならそれもアリだ。」
「…では、先ず…会談の場を襲撃する渦の団には幾つか派閥が存在し、その上に無限の龍神オーフィスが「おい」…いい加減にしろ…話が進まん…」
「マジで言ってんのか?」
「…オーフィスは宿敵に勝って住処に帰りたいだけだ…組織運営には全く興味無いし、基本的にはただ奴は加護を貰う為に利用されてるだけだ…最も加護を与えられた者は絶大な力を手にするが。」
「厄介さが一気に増したんだが…」
「対策については知らんよ…今、私は私の知る事を話しているだけなんでね。…で、まぁ派閥構成について詳しくは言わん…というか私もいい加減記憶が朧気でね…一応今回襲撃の中心になるのは魔王派…サーゼクス、所属しているのは全員お前らの前の旧魔王の者たちだ。」
「では、私の方で彼らを「全員を今の段階でどうにかするのか?証拠は揃ってるのか?」…一応きな臭い動きをしているのは掴んでいたが「何にしても待て…下手な事をすると何が起きるか分からない。」それはどう言う意味かな?」
「未来を知っている人間が、未来に大きな影響を与えるだろう行動を過去でしても、結局歴史の流れは大きく変わらない、という話を聞いた事は無いか?」
「歴史の修正力って奴か…確かに聞いた覚えはあるな。」
「起きると既に決まっている事は大抵の場合、必ず起きる…大きく流れは変わらないと言っても当事者である私たちにはどんな影響があるか分からない…」
「しかし…敵が誰か既に分かっているのに有事が起こるまで放っておくというのは…」
「そうじゃない。こう考えろ、一網打尽にするチャンスだと…若手にも裏切り者はいるだろうからな…それに、私の行動で既に流れはある程度変わっている…こうなると必ずしも私の言う通りの勢力が来るとは限らなくなって来るしな。」
「…結局、襲撃はあるという想定はした上で、こちらは対策を立てるしかないのか…しかもこちらから先に大きな行動を起こす事は許されない…」
「来るのは分かってるんだからまだマシだろ…仮に何も起こらないならそれで良いからな…」