頭を捻っていた所、今まで黙っていた黒歌から提案があった
「…クレアと話をさせてみたらどうにゃ?」
「ん?…あー…良いかもしれんな…」
「しかし…クレアは普通の人間だろう?」
「身内贔屓に聞こえるだろうが…クレアの場合、ある特性があってな…要は極端に悪意のある者で無ければ基本的に誰とでも仲良くなれるんだ。」
「そうは言ってもよ「ひねくれ者の私が丸くなり、自分以外誰も信じられない状態だった黒歌が心を開き、そして…相性はどう考えても最悪の私たちが今も共に暮らしている、という事実だけを見れば…どうだ?」ん…。」
「率直に聞こう…元々お前らは、どちらかと言えば人間に近い性質だと思うが…クレアに初めて会った時どう思った?」
「礼儀正しくて良い子だと…む…?」
「私は優しくて頭の良い…あら…?」
「俺は…面白そうな…ん…?」
「何でか分からないけど…この子と一緒にいたいって…」
「気付いたみたいだな…クレアは初対面でも何故かほとんど悪印象を持たれないんだよ…そして軽く話をするともう好意を抱いてる。」
「クレア本人は私に、普段どうやって他人と仲良くなっているのか聞かれてこう答えたよ『その人が嫌がる事を言わない様に気を付けてるだけだよ』…クレアは初見の相手にこれをやってのける…警戒心の強い相手の心に何ら違和感を感じさせず、心の深い所に入って来る。
「しかし…彼は悪魔で「それどころか確実に迫害にあっただろう元ダンピール…誰も信じられなくて臆病…こういうタイプはクレアには抗えないよ…言い方は悪いが寧ろ、最もやりやすい手合いだ…」だが、神器の制御が…」
「ギャスパーが恐怖を抱かなければ神器は発動しない。…あいつは人間を恐れるが…クレアはほぼ確実にギャスパーを恐れない…それはお前らも断言出来るだろう?…仇となる可能性はあるが、試してみる価値はあると思うぞ?」
「…君がそこまで言うなら…では、後日正式に彼の封印を解く許可を出そう…後は君に任せよう…さて、君の時間を止められない様にする対策だが…」
「アザゼル、どうだ?」
「無茶振りだろ…そいつの神器がどんな物か見て見ねぇ事には何とも言えねぇよ…まあ何とかやってはみるがよ…」
「他陣営のトップのお前がギャスパーに接触出来る大義名分はそもそも無いな…要するにリアスの立会いの下、ギャスパーに会う場にお前はいられないって事になるな…」
「なら、やっぱ今行くしかねぇだろ。」
「慌てるな…話はまだ終わってない…サーゼクス、この後リアスは呼べるな?」
「呼べなくも無いが…本当にクレアにやらせるのか?」
「なら、他の方法は思い浮かぶのか?」
「……」