「てか、この話…この後サーゼクスだけに話してもどうにもなんねぇな…とはいえ、ミカエルに話してもどうにも出来ねぇが。」
「……」
「そう睨むなよ。下を締められてないのは俺の責任だがよ…お前のその甘さは今更通らないのは分かんだろ。」
私としては木場に戦って欲しく無いのだが…確かにアザゼルの言う通り甘くなったかな…
「…すまない…アザゼル…確かにこれは筋の通らない話だな…」
「…一つヒントをやろうか?」
「ヒント?」
「そいつは聖剣と因縁がある…だがそいつは転生とはいえ既に悪魔で、その一件には関われねぇ。当然だな…言うなれば天界陣営と堕天使陣営の話だからな…場所が自分たちの治めてる場所とは言え、な。…で、そいつ離反覚悟で主と仲間から離れて一人で暴走したわけだ…ところでテレサ?」
「何だ…?」
「お前、自分の身分、分かんだろ?」
「私の身分…あっ…!」
「お前は便宜上グレモリー家預かりになってるらしいが実際は今もフリーだろ…お前は何処の陣営の問題だろうが関係ねぇ…自分の思うがままいくらでも首突っ込めるってわけだ。…お前がそいつを助けてやりゃ良いんじゃねぇのか?…最も程々にしないとイチャモン付ける奴はいるだろうがな…」
「成程…ありがとうサーゼクス。」
「俺はまだ何もしてねぇ。戻るぜ、さすがにサーゼクスがもう戻って来てんだろ。」
サーゼクスの案内で旧校舎の中を歩いて行く…
「…この場に堕天使がいるのが一番納得出来ないけど、ギャスパーにクレアを会わせるのは「リアス」……何?」
「お前、私の話を信じたのか?」
「正直、半信半疑よ…あの…何でそんなに嬉しそうなの…?」
「…いや、この場にいる連中…まあクレアには話してないが…お前以外は私の話を全面的に信じたから逆に不安になっていてな…お前がそう言ってくれて非常に安心している…そうだよな?こんな話信じられるわけないよな?」
「…貴女はお兄様たちが身内に甘いって思ってるんでしょうけど、多分そうじゃないわよ?」
「何…?」
「貴女だから…信じたのよ…私だって貴女を疑ってはいないわ…あまりに突拍子も無い話だから整理しきれないってだけ…って、今度は落ち込まないでよ…全く信じて貰えないより良いでしょ?」
良くない…良くないんだよリアス…本当にこいつらの中で私はどんな位置付けなんだ…?…また胃が…胃薬が必要なのはシェムハザでは無く、私の方では無いだろうか…?最も効かないだろうがな…
「えと…私は何をしたら良いの…?」
そうこうしているうちに着いたようだ…
「いや…この部屋の中に精神的に不安定な子がいてね…それで君に頼みがあるんだ…」
「何、サーゼクスおじさん?」
今更だがおじさんと言われて地味にダメージを受けているサーゼクスを見ながら少し悦に浸っていると横にいるリアスから「悪趣味よ。」と言われ、我に返る…何でバレた?
「…もしかして、気付いてなかった?割と貴女色々顔に出るんだけど…私も分かるようになったのは最近だけどね。ちなみに普段、朱乃や小猫に引っ付かれてる時は面倒臭そうな言動の割に結構嬉しそうな顔してるわよ?」
……そうなのか…私も気付いてなかった…
「私が話をするの…?でもその子、私が来ても怖がるんじゃ…」
「そうだね…だから無理だと思ったら戻って来て良い…ただ、一つだけ良いかな?」
「何?」
「あの子には自分ではどうにも出来ない力がある…それを怖がらないで欲しい…難しいとは思うが…」
「ううん…分かった…行ってきます。」
クレアが中に入って行く…私はサーゼクスの所へ向かった。
「サーゼクス、ドアを閉めろ。」
「何を言っているんだ…?」
「良いから閉めろ。鍵をかけろって言ってるんじゃない…ただ閉めろ…後はクレアの仕事だ。」