「そう言えばギャスパーって結局どんな子にゃの?」
既に夜も更けていた事もありクレアが眠ったので、事の顛末をサーゼクスたちに電話で報告した後、黒歌がそう聞いて来た…そうか…黒歌にはまだ最低限の事しか伝えていなかったな…言おうとして気付く…あいつの事をどう伝えれば良いのだろうか…?……ありのままを伝えるしか無いか…
「…女装趣味の男子高校生。」
「…えっ…?はっ…?…どういう事…?」
「いや、だから今言った通りだよ。特徴を聞きたいんだろう?…ギャスパーは女の子の服を着るのが好きな元ダンピールで、今は転生悪魔の男子高校生。」
「……本当にクレアに会わせて良かったの…?」
「さぁな…クレアはどうやら普通にファッションとして受け容れた様だ…事前に男だと説明してるから、間違えている、という事も無い。」
「いや、さぁなって「ちなみに、本人は一見すると本当に女の子にしか見えないレベルだぞ?つまり、酷いなら問題だが…奴は完璧に着こなしている。」……そういう問題じゃないにゃ…」
「異性装はファッションとしては普通にアリだと私は思うが…」
というか私も服装は女らしさの欠片も無いからな…
「いや、あんたみたいのが男装するのとはわけが…」
「同じだよ。結局似合っているかどうかって話だ。」
まぁ私が着るのは実質男女どっちでも着れるパーカーやジャージが主だが。
「……そんなに似合うの…?」
私はクレアの携帯を渡した。
「…?…にゃに?」
「クレアはギャスパーと写真を撮ったんだ…見ていいぞ?クレアから許可は出てる。」
「そうにゃの?にゃら……えっ…!?これ…!本当に…!?」
「そう、そのクレアの横に写ってるぎこちない笑顔を浮かべてるのがギャスパーだ……何度も言うが…男だからな?」
携帯には所謂ゴスロリ服を着たギャスパーが写っていた…というか、良く見たら横のクレアも着てるんだが…もしかしてこいつの前で着替えたのか?……まぁこいつなら良いか…正直そう思えるくらいこいつに男の要素が無い…ほとんど骨格レベルで女性に近いのだろう…それに本当に目の前で着替えたなら兵藤と違い、寧ろギャスパーの様なタイプにとっては地獄だった事だろう…
「…まぁこのレベルにゃら良いかも「お前服買って持って行こうとか思ってないよな?…こいつはまだ他人が怖いんだ…下手に会いに行ったらクレアのやった事は全部パーだぞ?」もちろん分かってるにゃ…少し残念だけど…しょうがないにゃ。」
「マジで行くなよ?フリじゃないからな?」
「分かってるにゃ!にゃんにゃの!?そんなに私を信用出来ないにゃ!?」
「大きな声出すな、クレアが起きる。」
「もう…!失礼しちゃうにゃ!」
黒歌はテーブルにクレアの携帯を置くと、喚きながら寝室として使っている部屋に入って行った。