「……」
私は部屋を出て歩き始めた…ギャスパーの部屋からある程度離れたところで私は壁を殴り付けた…妖力解放こそしてないものの思いの外大きなヒビが入り、冷静になる…
かなり大きな音がしたのでリアスたちが来るかと思ったが…その気配は無い…今日はいないのか?
「くそ…」
別に私は自分を殺す手伝いをしろと頼むつもりなど無かった…本当にもしもの時のためにクレアとアーシアを助けて欲しいと頼むつもりはあったが…それだけだ…何故私はあんな事を言った…?…ああ…そうか…
「やはり…私には無理だよ…テレサ… 」
今までずっと自己暗示をかけてやって来たが…限界が来ているのだ…私は覚醒者になるのが怖い…周りの者を傷付けてしまうのが怖い…そんな風に思ってはいけないのか…なぁ…答えてくれ…テレサ…
「ッ!…そうか…有り難い…今日この時を私の終わりにしよう…」
私は廊下を歩き、部屋に向かった。
そっとドアを開ける…誰も起きてはいないようだ…私は押し入れからしまい込んでいた剣を取り出した…かけていた布を取り去る…
「…すごいな…放ったらかしにしていたのに錆び一つない…」
剣には刃こぼれ一つ無い…本当に何で出来ているんだ?
「……」
眺めていた剣をテーブルに置き、甲冑と黒歌がまた手直ししてくれた戦闘服を取り出し、着替えた…テーブルの剣を掴み…
「…じゃあな。…楽しかった…これまでずっと…ありがとう…」
私はそう声をかけると剣を背負い、部屋を出た。
オカルト部の部室の前を通るが電気は消えており、誰もいない…何処へ行ったんだ?…いや、どうでもいいか…好都合だしな…
私は旧校舎を後にした。
あの場所へ向かう…あの日、初めて奴と戦った場所へ…
「…あら?早いわね…誘いを掛けてはいたけどこんなに早く来るとは思わなかったわね…」
「そっちこそ。昼間の時点では何時かの夜に…とか言っていたじゃないか?まだ数時間だぞ?もう我慢出来なくなったのか?」
「実はそうなの♡貴女に会ったら抑えられなくなっちゃって…」
オフィーリアが自分の身体を抱き、恍惚とした表情を浮かべる…
「良いだろう…今夜はとことん付き合ってやる…」
「あら素敵な顔♡ゾクゾクするわ…ところでそれって…もちろんどちらかが死ぬまでよね?」
「それで構わない…ここを離れるぞ…こんな所でやったらまた邪魔が入る…」
まあリアスたちにバレるよりも先に一般人にこのスタイルを見られたら通報されてしまうがな…
「同感。もう横槍を入れられるのはゴメンだわ…」
そこで私が跳ぶと同時にオフィーリアも跳躍し、電柱の上に着地…山の方に向かった。