旧校舎の一室…私はそこに閉じ込められていた…ノックが聞こえる…
「…起きてる?」
「…ああ。」
外の南京錠を外す音がして、ドアが開いた。
あの日、オフィーリアを山に置いて、さっさと町を出ようとしてある問題に直面した…すぐに遠くへ行くつもりが、そうも行かず…仕方無く路地裏で身を隠していたが…
「まさか…三日も経ってまだこんな所にいるなんてね…ハイ、確保♪」
「なっ!?オフィーリア!?」
何を思ったかサーゼクスたちに協力したオフィーリアに捕まり、私は連れ戻された…そして取り敢えず反省しろと言われ、ここに放り込まれた…
「それにしても本当に驚いたわよ…まさか…あんな事言っといて三日も経ってまだ町を出ていないなんて…何、結局寂しくでもなったとか?」
私の食事を持って来たオフィーリアが痛い所を突いて来る…黙っているのは無理か…
「違う「何が?」……分かってるんじゃないのか?」
「ええ、分かるわよ…でも、私は貴女の口から聞きたいの♪言ってごらんなさい?」
「……財布も着替えも持ってなかったから町を出られなかった…」
それを言った直後にオフィーリアが吹き出した。…くそ…こいつ…!
「私がやらかしたのがそんなに可笑しいか?」
「…いや、そりゃ笑うわよ…だってあれだけカッコつけてそんな理由で町から動けなかったって言うんだから…」
「大体、何でお前がサーゼクスたちに手を貸したんだ…?」
「そりゃあね…三日も衣食住世話になった上、他にも色々良くして貰ったらさすがに情も湧くわよ…貴女の事も気にはなったし…だから私から提案したのよ?私なら妖力を探れば貴女を探せるから手伝わせてってね…サーゼクスも一応出来るみたいだけど…当然、私の方が精度は高い…でも本当、三日も経ってまだ町の中にいるなんて…見つからなかったのが不思議な位…どうだったプチ家出の感想は?」
「うるさい…お前がいなければ見つかる事は…!」
「…いや、私がいなくても路地裏で寝泊まりしてたら何れ見つかるでしょ?あの子たちにとってここは庭同然みたいだし。」
「……」
「まっ、しばらくはこの中で大人しくしてるのよ?言っておくけど、無理矢理外に出ても捕まえるからね?…それくらいの恩は感じてるし。」
そこで椅子に座る私に合わせ、しゃがみこんでいたオフィーリアが立ち上がった。
「さてと、それじゃ、また来るわね、お馬鹿さん♪」
「…オフィーリア。」
「ん?何?」
「……楽しいか?」
「…そうね…悪くないわ…今まで戦う事だけに執着してたのが不思議なくらいよ…」
「そうか…なら、良い…」
オフィーリアが部屋を出て行き、再びドアに南京錠がかけられた。