ネタ帳   作:三和

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ハイスクールDxDにクレイモアがいたら130

私がギャスパーに仕掛けたイタズラは犯人が私であるとバレるのが予想より早かった…いや、元より候補がそういるわけじゃないから、バレて当たり前なのだが…ちなみに怒りが色々振り切ったらしく無表情で静かに怒るギャスパーは私から見てもなかなか迫力があった…顔が整っているから尚更だな…

 

こいつはもう怒らせない様にしよう…ところでバレた理由に気になる点があった。ギャスパーの部屋から逃げる私を目撃した者がいたらしい…誰かは本人の意向らしく教えてはくれなかった…だが、妖力解放をして逃げた私を目視出来る者など限られる…私はサーゼクスに電話をかけた。

 

「サーゼクス…黒歌はどうしている?」

 

『おや?まだそっちに着いてないかい?』

 

やはりか…私を目視出来る可能性のある者はオフィーリアを除けば全員が冥界にいる…何だかんだ仕事は真面目にしているだろうオフィーリアは最初から候補から外れる…後は冥界にいる連中になるが、私は何人か候補がいる中で何故か確信していた…

 

黒歌であると。

 

電話を切り、今度はオフィーリアにかける。

 

『もしもし?貴女からかけてくるなんて珍しいわね…どうしたの?』

 

「黒歌が来なかったか?」

 

『…やっぱり良い勘してるわね…ええ、来たわ…今の貴女の事、色々聞かれたわよ…正直に答えたわ…それでも貴女に会いたいって。…そろそろ着くんじゃない?……妬けるわね…本当に…一瞬…負けそう…って思ったもの…余計な事を話したわね…それじゃ、忙しいから切るわね?』

 

オフィーリアから電話を切られる…携帯をテーブルに置いた所でドアがノックされた。

 

「……」

 

黒歌が来たんだろうな…サーゼクスやグレイフィアにオフィーリア…三人を責めようとは思わない…事情を伝えても本人が会いたいと言うなら…私にさえ止められないだろう…私は歩いてドアまで向かい、そのドアを開けた。

 

「テレサ!」

 

ドアの向こうにいた者の姿がハッキリ見える前にそいつはこっちに飛びかかって来た…戦士の本能で迎撃しそうになるが、ギリギリで堪え、受け止める。

 

「テレサ!テレサ!テレサ!テレサ!テレサァ…!」

 

「……」

 

私の胸で名前を連呼しながら泣きじゃくる黒歌に困惑しながら私はその頭を撫でた。

 

 

 

 

「取り乱して悪かったにゃ…」

 

しばらく泣いて、漸く落ち着いた黒歌はそう頭を下げて来た。

 

「いや…構わないさ…私も気持ちが分からないわけでもないからな…ただ、私の事は聞いてるな?」

 

黒歌には酷だが、ハッキリ言わなくてはいけない…私が別人であると。

 

「聞いたわ…今の貴女は本物の方のテレサだって。」

 

「そうだ「ありがとう」…何がだ?」

 

「貴女はあいつを助けてくれた…だから、ありがとう。」

 

あいつの記憶にある黒歌は強い女性として鮮烈にそこにある…成程…確かに彼女は強い…一時は自傷行為に走る程取り乱したが、彼女なりに折り合いは着けたのだろう…でなければこんな言葉は出てこない筈だ…

 

「そう大した事はしていない…あの時、あいつに本気で戻る気が無ければ私だってあいつを見放していたからな…まっ、今はまるで戻る気は無いようだが…」

 

家族の黒歌と私を通して対面してもあいつからは特に何の反応も返って来ない…

 

「そう…今はどうしてるのか分かる?」

 

「寝たフリだな…あいつに言いたい事があるなら言え…あいつは私を通してしっかり聞いている。」

 

「それなら…私とクレア、それにアーシア…私たちがどれだけ心配したか分かる?…悩んでいるなら言って欲しかった…相談してくれればいくらだって聞いたのに…一人で抱え込む必要なんて無かったのに…私たちはあんたの弱い姿に幻滅したりしない…寧ろ嬉しかったと思う…あんたはずっと私たちの前に線を引いてたから…ゆっくり話がしたいの…だから…戻って来て…」

 

「……」

 

私が言われてるわけじゃないのに結構キツいな…

 

「…本当に届いてるの?」

 

「ああ…間違い無く、な。」

 

「そう…一つ良い?」

 

「何だ?」

 

「私は貴女にも消えて欲しくないと思ってる…何とかならないの?」

 

「ならない。私はまた眠るか、消える以外に無い。」

 

「そんな…」

 

「私の事を気に病む必要は無いさ…あいつが戻って来る事だけを祈っていればいい。」

 

「既に死んでいるから?でも、オフィーリアは今の新たな人生を楽しんでいるのに…」

 

「私とあいつでは事情が違うよ…あいつは納得していなかった…私は…もう納得している…そういう事だよ…黒歌、気にするな…私は…もう良いんだ。」

 

「そんな顔で言われたら…もう何も言えないわよ…」

 

また泣き始める黒歌の頭を撫でる…全く…私の為に泣く必要など無いと言うのに…

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