「話を戻すけど「いや戻すな。お前やあの馬鹿がどう思ってくれようと無理な物は無理なんだよ。」やってみないと「何をやる?…その発言は何かアイディアがあって初めて言える言葉なんだがな。」それは…」
「仕方無いな…私を生かすのに必要な課題を提示してやる…それをクリアする方法が思い浮かばないなら諦めろ。」
「分かった…言ってみて。」
「先ず、この身体には二つの意思が宿ってる…これは謂わば一つの器に二つの魂、つまり二人の人間がいると言っていいだろう…当然一つの器に二人の人間は共存出来無い…だからどちらかは消えねばならない…つまり消える前にどちらかを身体から出せば良い。」
「出して…どうするの?」
「どうやって出すのか?…とは聞かないんだな…」
一応…これが第一関門なんだが…
「…私の使う仙術は簡単に言えば生命エネルギーを扱う術…心当たりがあるの…それで?出してどうするの?」
「…器だ。魂を定着出来る器…つまり死体では無い抜け殻の身体が必要だ…魂の定着が出来るなら、人形で良いだろう…冥界にはいそうだな、そんなの作れる奴。」
「…解決してない?多分、サーゼクスなら心当たりが「まだだな」どうして?」
「これがそのまま通るのは普通の人間だった場合だ…私は人間では無い…この世界では完全に未知の生物、妖魔と融合した半人半妖…魂だけだから私が戦いを諦めれば良いと思うだろうが、私は魂も変化してる様でね…普通の人間を模した身体では自壊する可能性が高い。」
「探すわ…絶対にいるわよ…貴女を受け容れられる身体を作れる人が…!」
「期待しないで待つさ…どうせ、サーゼクスに丸投げするしか無いからな。」
さて、準備するか。
「黒歌、悪いが留守番しててくれないか?」
「良いけど何処に行くの?」
「いや、ほらさっきオフィーリアがやらかして生徒が病院に行く事になったろう?あいつは所詮臨時で私は正式な用務員だからな…多分私にも声がかかるだろう…と、来たか…もしもし…」
『もしもし?…さっきオフィーリアから聞いたが…』
「すまないな…私の監督不行届だ…一応オフィーリアにはお前の連絡を優先させただけで病院の場所も聞いてないんだが…」
『では迎えに行くからこれから共に向かおう…私もまだ詳しい事情は聞けてなくてね…現地で彼女と落ち合う事になっている…すまないな、今の君を付き合わせる気は無かったのだが…』
「お前もオフィーリアもその生徒の事をあまり知らないだろう?素性を知る私が行かないとややこしくなるからな…それに、私にも責任はある…少なくとも出勤さえしていれば現場で対応出来た筈だからな…」
オフィーリアはそうやらかすタイプでも無いんだろうが、誰でもミスは犯す…一応私も行っているべきだった…
『そんなに自分を…いや、今の君には言うべきでは無いね…もうすぐグレイフィアとそっちに行く…準備をして待っていてくれ。』
「分かった…というわけで私も病院に行ってくるから一応留守番を頼むぞ?」
「分かったわ…テレサ?」
「何だ?」
「私は絶対…貴女を助けるから…」
「……期待しないで待つさ…」