「取り敢えず異常が無くて良かったな…」
「それは良いけど…記憶を改竄したのは良かったの…?」
「漫画の世界じゃないからね…脳天に拳骨落としたからと言って、普通は昏倒する程の衝撃を受ける事はまず無いからね…」
「…まあ…道具を使ったんじゃないかと散々聞かれるのも分からなくないけどね…」
結局オフィーリアに殴られた馬鹿は私とサーゼクスが病室に着いた所で普通に起きて来た…レントゲンにも異常は無し…と、なればこちらが責任を負う状況にする事も無かろう…本人は覗きの常習犯でもあるわけだしな。
「こっちの正体が伝わるくらいなら無かったことにした方がマシだ…幸い異常は無かったんだからな…」
「どちらにしろ…しばらくは今まで通り用務員は不在にした方が良さそうですね…」
「そうだな…」
グレイフィアの提案に頷く…これでは私か、オフィーリア…どちらが出ても面倒な事になるからな…
さて、旧校舎の前に着いた。
「では私たちはここで失礼させて貰おう…」
「ああ…すまなかったな、二人共…」
「ごめんなさい…」
「…気にしないでくれ…幸い大きな問題にはならなかったんだ。」
「それじゃ失礼するわね…」
二人は背を向けて去って行く…何処かで転移するんだろうな…
「帰りましょうか…」
「そうだな…」
「いや、お前はいい加減自分の部屋に帰れよ。」
「良いじゃない、別に。」
「食事なら黒歌が作ってると思うが…」
「じゃあ、お呼ばれするわ。」
「呼んでないだろ…」
仕方無くオフィーリアと部屋に入った。
黒歌は特に嫌な顔をする事無く食事を勧めた…というかそもそも三人分用意していたようだ…
食べ終わった後はさすがに気を遣ったのか軽く話して部屋に戻って行った。
「何と言うか…あいつが言ってた程、ヤバい奴とはとても思えないにゃ…」
「価値観が一気に変わったからだろうな…ちなみにあいつは会談の後は戦いを捨てるつもりらしい…」
「…寧ろ仲良く出来そうにゃ。」
「それは微妙だけどな「にゃんで?」…オフィーリアはあいつに執着してるからな。」
黒歌には伝えておくべきだろう…最も、黒歌があいつをどう思ってるのかは分からないが…
「そうにゃの?」
「何処まで言って良いんだろうな…まあ良いか…オフィーリアとあいつは結果的に肉体関係まで行ったんだよ…」
「……はい?」
「聞き間違いでも冗談でも無い…今言った通りの関係性だったんだよ…」
「……今、貴女が入ってる身体の話なのに随分淡々と語るのね…それとも貴女もしたとか?」
「いや、私はしていないよ。」
「あいつ感じないわよね…?」
「やりようはあるからな…」
「やけに詳しいのね…」
「私も嘗て同僚と関係を持った事があるからな…」
「……詳しく聞いて良い?」
「…ああ、良いよ。」
私としては今更隠す様な話じゃないからな…