「…とまあ、こんな所だ…少し刺激が強かったか?」
「……」
「お前は同じ場所に派遣されて共に任務をこなしてるうちに、とか考えたのかもしれないが…そもそも恋愛に発展する方が稀なんだ…所詮は傷の舐め合いだよ…妖魔の血肉を受け容れて、先ずここで適合しない奴は死ぬか処分される…そして、適合した奴は子供の頃から訓練に明け暮れるんだ…この訓練にすらついてこれないのは居たし、卒業試験に至っては本物の妖魔と戦わせるんだ…貴重な青春時代を無駄に消費するんだ…まともな恋愛観なんて持てる筈が無い。」
「何で…そんなに辛い道を選ぶの…?」
「…選べた奴はまだマシだ…というか、そいつらだって大抵は復讐したい…もう自分には復讐しか無いとか思ってる奴だ…端的に言えば自殺志願者と何も変わらん…後は金銭的問題で親から売られたガキなんかもいる…こっちに至っては選ぶ事すら出来無いな…」
「辛い訓練を乗り越えて戦士になっても褒められもせずただ組織の言いなりになって妖魔を狩り続けるだけの毎日…娯楽は肌に合わず、戦いの為に作られた身体だ…欲を持つ事は基本無いが、虚しくはなるんだよ…だから自分で慰めてみたり、慰めあったりするんだ…快楽を感じてる間は、その虚しさすら一時とはいえ忘れられるからな。」
「そんな関係性だからな…遊びにしておかないとさっき上げた例の様にろくでもない結果になる…私の場合は好意を持ってくれていた相手が片っ端から覚醒者になったりな…そうでなくても同性、というのは色々トラブルの元になると…あの頃、本当に嫌という程思い知ったよ。」
「何が一番タチが悪いって組織の連中も積極的に止めようとはしないんだよ…お陰で仕事で一緒になると、休憩時に他の同行者そっちのけで乳繰り合ってるからな…」
「……本当に思ってたより業が深いのね…」
「外部のお前らからしたらそうだろうが、私たちからしたら割と普通の話だな…戦いに快楽を求める戦士だって一定数いるが元が人のせいか…そいつらだって結局はこういう方法に最後は落ち着く…思いたくないのさ…殺す事が、全てだと。」
「他に楽しみは「さっき言った…見つけようが無い。私たちの身体その物が人間向けの娯楽の大半を拒絶する」……」
「戦いが不完全燃焼に終わって興奮状態が続くとそのまま覚醒者になりかねん…だから鎮める為に同行者に襲いかかるとんでもないのもいるからな…」
「それは…性的に?」
「……お前の思っている通りだ…性的にも、戦いを挑む者もいる…何を話しているのか分からなくなったな…脱線したが良いかな?これがおまえの知りたがった私、及びクレイモアの恋愛事情だ。」