「ククク…思ったより早く帰って来たな…ククク…」
「……」
結局昼の時点までは何も言って来なかったオフィーリアは夜になって黒歌に飯を集り、そのまま部屋に誘った…一応着いて行った黒歌は十五分程で帰って来た。
「ククク…いや、そうムスッとしないでくれ…結局オフィーリアには何もされ…いや、させなかったんだろう?」
「…貴女、こうなるのを予想してたの?」
「お前に何も言わなかったのは悪かった…謝ろう…そうだな、この結果は大体予想出来てた…戦闘に関して自信も理由も失っているオフィーリアはお前を組み敷く事は出来無いだろう、とな…そうでなければ私もお前を送り出さないさ…最も、仮にお前が今のオフィーリアをあくまで身体だけの関係と割り切って受け容れるならそれはそれで良いとも思っていたがな…」
「確かに一瞬断るのも躊躇する程、壊れ切っていたけど…どうして?」
「…お前が聞きたいのは二つか…何故オフィーリアは可笑しくなってるのか?、何故こんな事を計画したのか?」
「そうね…オフィーリアを焚き付けたのは貴女なんだろうし…でも、取り敢えず何でオフィーリアが可笑しくなってるのか、から教えてくれる?」
「あいつはオフィーリアが単なる戦闘狂として説明したようだがそれが全てじゃなくてね…オフィーリアは強くなりたかったのさ…全ては一本角の妖魔…いや、覚醒者プリシラを殺す為…最も戦いが荒んだ心を癒す一因だったのは確かだがな…」
「じゃあオフィーリアが可笑しくなったのって…」
「プリシラは既に倒れている…クレア、というか私が殺したからな…それが一つ、もう一つは自分が玩具にしようとしたあいつに恋愛感情に近い物を持ってしまったから。」
「そう…哀れね…」
「淡白だな。」
「他人を弄ぼうとして、好きになったけど手遅れで、やり過ぎて壊してしまった、じゃ同情もしにくいわ…」
「まっ、確かに同情の余地は無いな…とはいえあいつが壊れた一番の理由は本当はお前らの事を聞いたからだがな…オフィーリアも原因ではある…と、私は言わなかったが、本人も何となく気付いてはいたのだろうさ…」
「じゃあ次は何で貴女はこんな事をしたのか教えてくれる?」
「私はあいつを慰める事しか出来なくてね…そもそも近いうちに消えるから支えになってやる事も出来ん。…あいつに任せるのは論外…で、お前に白羽の矢が立ったと。」
「勝手ね…で、どうするの?私、オフィーリアを引っ掻いて来ちゃったんだけど?」
「それで良い。…戦い以外の生き甲斐を見つけたのは良いが、限度があるからな…あいつは放っておいたらこれしかしなくなるだろう?一度断られた方が懲りるだろうとな…悪かったな、お前にこんな役をやらせて。」
「で、この後貴女がまた慰めに行くの?」
「誰が行くか、めんどくさい。」
「…うん。何となくそう答える気はしてたわ…」