「…で、私がヤケになって暴れるかも、とか思って剣まで持って来たの?」
「…まぁな…お前の部屋の前行ったら独り言ブツブツ言ってたし、シャレにならんかもしれんと思ってな…」
オフィーリアの様子を見に行ったら速攻でバレてしまった…少し凹んだが…まあ当然か…こいつだって私と同類だ…だが正直、教師や生徒に見られず旧校舎から新校舎敷地内に入るの自体は難しくないしイケると思ったんだが…侮り過ぎた…取り敢えず剣を背負い、厚手のコートを羽織り、用務員室が見え、オフィーリアから目視で気付かれる距離ギリギリまで近付き…妖力感知をしようと集中した瞬間に携帯が振動した…
『そんな所で何してるの?しかもそんな怪しいカッコで…取り敢えず今は授業中だから廊下にあまり人はいないわ…入って来たら?』
そして訪問目的を説明させられた…
「少しは信用して欲しいわね…自問自答もしたらダメなの?…色々これからについても悩みたくなったけど…自分のせいとはいえ、あの後だと貴女たちのいる部屋に相談にも行けないしね。」
「信頼して貰えないのが分かってる辺り、まだマシだがな…お前、あいつに初めて会ってから、私が出て来て…そして更に今日に至るまでの自分の行動を思い返してみろ…何処に信用出来る要素がある?…ちなみに黒歌も昨夜のお前を壊れる寸前だと評していたぞ?」
「……そんな風に見えてたのね…確かに私の自業自得ではあるけど癒しを求めたらいけない?」
「お前、限度を分かってないだろ。」
「そんな事無いわよ…ただ、貴女に一方的に攻められて悔しかったから…ちょっと気絶するまで黒猫ちゃんを虐めようかな、とか思ってただけなのに…」
「……それがジョークじゃないなら完全にアウトだろ…」
「ちなみに、貴女に嵌められたのに気付いたのは黒歌にあっさり逃げられてからね…まさか後ろから襲いかかろうとした瞬間に引っ掻かれて逃げられるなんて…」
「その状況なら仮に私が黒歌に何も言ってなくても反撃されただろうな…あいつ、一時期は追っ手が付いてたらしいからな…」
「あら…理由を聞いてもいい?」
「黒歌に直接聞け…最も、あいつはもう当分お前と身の上話をする気になんてならんだろうが。」
「そう…残念…過去を聞けたらそこから堕とせると思ったのに。」
「黒歌はもう救われている…その方面からお前の入る余地は無い。」
「それもあの子の功績?」
「いや、あいつとクレアの二人にな…まあその分、少し依存してしまった様だが…どちらにしろ、他人のお前には到底無理な話だ。」
「じゃあアーシアも含めて纏めて「無駄だろ。こちらのクレアもかなり精神は強い様だぞ?何せ自分より歳上の家族二人を一人で看病してた様だからな」あー…そう言えばそうね…八方塞がりか…取り敢えず情報どうも…もうあの子とだけ繋がれれば私は良いわよ…欲を言えばせめて貴女も欲しい所だけど。」
「だから私は消えると言ってるだろ…取り敢えず大丈夫なんだな?じゃあ私は帰る…仕事なら勝手にやれ…結局誰もいないならやる奴がいた方が色々と良いだろ…言うまでも無いが、もう問題を起こすなよ?」
「はいはい…帰るなら早く行ったら?ほら、もう授業終わっちゃうわよ?生徒や教師が出て来たら帰れなくなるわよ?」