ネタ帳   作:三和

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ハイスクールDxDにクレイモアがいたら143

「それでそのまま帰って来たの?」

 

「ああ…思考がまともならそれ以上私は何かするつもりは無いよ。」

 

あの後、授業が終わる前に新校舎を出て、旧校舎に戻って来た…仕事は果たした気でいたが黒歌がジト目をむける。

 

「何だ?」

 

「オフィーリアの発言聞く限り、私どころか…クレアやアーシアまで狙ってたみたいなんだけど…本当に諦めたの?」

 

「…私からは保証出来んよ。…不安なら、やはり殺すか?それなら頼んでくれて構わないぞ?得意分野だしな。少なくとも精神安定上はその方が良いと思うが?」

 

別に殺せ、というなら私としては殺っても構わない…本気で身を守りたいならそれが自明の理だ…あいつには多少の申し訳無さもあるが本来の家族が狙われてるんだから納得はして貰わないとな。

 

「物騒ね…何もそこまでしなくても良いわよ…」

 

……ここで自分と家族の為にオフィーリアを殺して欲しいと私に頼めないのが黒歌の優しさであり甘さなのか…あいつを壊した原因の一つが奴だと言うのに…

 

「オフィーリアがまだその気なら、これからも狙われる可能性があるが、良いのか?」

 

「うっ…それは確かにちょっと嫌かも…でも、オフィーリアにだってそこに拠り所を求める理由はあったんだし、普通に友人として仲良くなれるならしたいなと私は思うのよ。」

 

……驚いたな…こいつは甘いが、強い…いきなり後ろから襲いかかられたのは襲撃には慣れていても黒歌にはやはり恐怖でしか無かった筈だ…その相手とこいつは向き合おうとしている…クレアの影響か…それともこいつが元から持っている物なのか…

 

「なら、今夜にでもまた会ってみるか?…会談の後、あいつも私と同じく、ここにはいないかもしれん…本当に友人になりたいならあまりチャンスは無いかもしれんぞ。」

 

「いないって…何で?」

 

「どうなるか分からんが…仮に無事に会談を終えたとしてだ…ライフワークにもなってる戦いそのものをあいつは捨てる、と言ってるんだ…ここにいて得られる物が無いと思えば旅にでも出るんじゃないか?…鬱屈した想いを抱えたままだがな…」

 

「……引き止められないかしら?」

 

こいつは…何故にそんなにオフィーリアに拘るんだ?

 

「何故そこまでアレを気にする?…また同情か?それをぶつけたらあいつもさすがにキレると思うぞ?」

 

「安い同情って言われたら何も言い返せないんだけど…昨夜のオフィーリアの姿を見ると放っておけない、とも思うのよ…本人は自分がそこまで深刻だと思ってなかったんでしょ?」

 

「その様だな…参考までに聞かせてくれ…あいつは一体どんな状態だったんだ?」

 

「……顔はこっちに向いてるのに視線は一度も合わない…それから普通の会話をしてるだけなのに泣いてた…泣きながら笑ってた…私、昨夜、その姿があまりにも恐ろしくて、怖くて…指摘も出来なかったの…」

 

「…本当に殺さなくて良いのか?」

 

本人は気付いてないが会話の相手が恐怖を覚える程異常な状態なら、普通の人間なら問題無いかもしれんが、私たちの場合は本当に不味い…何をするか分からんからな…

 

「だから、良いわよ…私もただ逃げて来たのを後悔してるの。」

 

「分からない奴だ…」

 

強情な黒歌に何かを言うのが面倒になって来たのでそこで会話を打ち切ろうとして、携帯が振動する…バイブにしたままだったな…相手は…オフィーリア……何をやらかしたんだ?

 

「もしもし?……お前、今度は何をやった?」

 

『…いや、私じゃないわよ…それがね、例の二人がまた女子から逃げてたのよ…で、今回、私は積極的には追わなかったんだけど…女子の一人が階段を駆け下りてる内に足を踏み外して…咄嗟に…庇っちゃったのよ。』

 

「それで、大丈夫だったのか?」

 

『彼女を抱き抱えたまま、階段を転げ落ちてね……彼女は大した怪我はしなかったんだけど、私がちょっとヘマしちゃって頭から出血しちゃって…治せるから大丈夫だと思ってから気付いたんだけど…考えてみたら治せないわよね…正体がバレるし…で、救急車呼ばれる事になっちゃって…』

 

「お前、どうやって電話してるんだ?その状況なら電話なんてさせて貰えないだろ?」

 

「一旦トイレに駆け込んだの…悪いんだけど何とかして貰えない?病院で検査されたら終わりだから…そもそも怪我が治せないから不便で…」

 

「サーゼクスに話は通してみるが…どうなるかは分からないぞ?…それなりの騒ぎになるのは覚悟した方が良い。」

 

『了解…取り敢えず救急車来たみたいだから、行ってくるわ…』

 

電話が切れる…

 

「オフィーリア?また何かしたの?」

 

「今回は巻き込まれた側ではあるんだがな…生徒を庇って怪我をしたんだと…それなりに大きい怪我だから救急車を呼ばれてる。」

 

「…それは…不味いわね…というか何でそんなにスムーズに話が進むの?オフィーリアの存在って生徒たちにどういう風に認知されてるの?」

 

「簡単に言えば会えば普通に存在を思い出して臨時の用務員と思って貰えるようになっている…旧校舎に住んでる以上、いつ遭遇しても可笑しくないからな…」

 

「あー…そういう…」

 

「取り敢えず行って来る…」

 

適当に支度して部屋を出る…参ったな、何処の病院か分からないぞ…馬鹿が運ばれたのと同じ病院なら話は早いんだがな…

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