「ふー…暑いなあ……」
昭和58年6月…バスを乗り継ぎ都会を離れ僕はここ雛見沢村にやって来た
お爺様のお知り合いで僕もお世話になったことのある前原伊知郎氏の依頼でもうすぐ雛見沢村で行われる夏祭り「綿流し」にて人形芝居をやってもらいたいのだという
僕は話を聞いてたまたま予定が無かったこともあり引き受けた
……そもそも雛見沢村は人口2000人もいない村で娯楽もあまり多くないのだとか
観光地としての整備もされておらず村人も気の良い人達ばかりなのだがどことなく外部の人間を排斥する雰囲気があるらしい
前原さんはこの村を訪れてすぐに気に入りそんな村がこのまま徐々に衰退していくのがどうしても見過ごせないのだという
この村が生き残るには観光地化しかないというのが彼の持論だ
で、外の人間を集めるのに必要な行事を行う者として白羽の矢が立ったのが人形師の家橘家だったという訳だ
最も父は客寄せパンダにするつもりか!と憤慨していたけれど
僕としては前原さんの言い分は間違っていないと思うし割と高いお金を払って目の肥えたお客様の前で演じるよりはこういう場で芝居をする方が気楽だしなによりそちらの方が僕は好きだ
結局橘家としてでは無く僕一人がこの仕事を受けることになった
思いの外遠くて時間がかかったけれど…
「空気が美味しいなあ…」
良いところだ。都会の喧騒はここでは聞こえない。自然が溢れている。まあ……
「…このセミの鳴き声はちょっと…」
僕は苦笑した。ただでさえ暑いのに余計に暑く感じる。
「…あっ!忘れてた……」
僕は背中の木箱を下ろすと箱を開け中から"親友"を取り出す
「…右近」
「…ぷはっ!窮屈だった!……おい左近!着いてたならもっと早く出してくれよ!…暑!」
「大丈夫ですか?右近」
「大丈夫なもんか!左近。ここ暑すぎるぜ!」
「圭一君が迎えに来るまで少し時間がありますね。取り敢えず日陰に移動しましょうか」
圭一君は前原さんの息子さんで僕も何度か会ったことがある。最後に会ったのは小学生位だったな。今は確か中学生の年代のはず…
「そうしようぜ。暑くてかなわねえよ」
僕は右近と共に日陰に移動する
……涼しい
しばらくしゃがんで右近と談笑していると見覚えのある少年が歩いて来るのが見えた
「…あっ!左近さんに右近!」
圭一君だ。こっちに駆け寄ってくる
「久しぶりですね。圭一君」
「よう!圭一!相変わらずパッとしねぇ顔してんな!」
「お久しぶりです左近さん!うるさいぞ!右近!」
僕は綿流しのお祭りよりある程度早く来ている。滞在中は前原さんの家にお世話になる
僕は彼の案内で前原家に向かう
ひぐらしのなく頃に原作との相違
前原家は鬼隠し事件を把握している
圭一は事件を起こしていないが精神的に病んでしまったため彼の治療の為に前原家は雛見沢に移り住んだ
問題点
あやつり左近の連載時期と本編の日時が連動していた場合、昭和58年の時点で左近が一人で雛見沢村に来ている可能性は年齢的に低い
左近と右近のコンビはそれなりの数の事件を解決しているが戦績考えるとひぐらしのなく頃にはキツイかもしれない
古手梨花の警戒を解くのに何周すればいいか想像もつかない
そもそも左近自身が雛見沢症候群に陥る可能性あり
左近と右近の会話を書くだけで文字数を埋めれるが確実に作者も読者も混乱する
外部の人間を受け入れ難く歳の離れてる上に人形師という得体の知れない職業の左近は雛見沢部活メンバーと相性がいいか微妙
……挙げてったらキリがない
今更左近の口調を修正
会話時は基本誰に対しても敬語だった記憶(汗)