「…まさか本当にこんな時が来るたァな…長生きはしてみるもんだぜ…」
「そうか。」
今、私は自分の部屋でバスローブ一枚でアザゼルの前に立っていた…
全ては黒歌に相談を受けたサーゼクスから私に電話が来た所から始まった
『確かに、そういう人物の知り合いは居ない事も無いけどね…妖力解放は元より、素の身体能力であっても破格の力を持つクレイモアの魂を定着出来る器の身体を作れる程の職人の知り合いはちょっと居ないね…』
「まっ、そうなるだろうな『ただ…』ん?」
『悪魔の中には居ないがそれ以外なら心当たりはある…』
「誰なんだ?私、というかあいつの知ってる奴なのか?」
『もちろん彼女の良く知る人物だ…君とは初対面になるがね…アザゼル…彼なら、或いは…』
そしてサーゼクスからアザゼルに話が通り、本人曰く…『魂には元々宿ってた肉体の記憶が眠ってるモンだ。…素材はともかく、まるで見た目の違う身体には定着しにくい筈だ…だから身体の型を取る必要があると思うぜ?』
それでこういう場が設けられた訳だ。
「私としては他人の身体だし、クレイモアになった時点で女としての自分を捨ててるからな…特に見られても気にしないんだが…」
「…そういう夢の無い話をすんなよ…こっちは感無量なんだぜ?俺が夢にまで見たモンが今この場にある…」
「そんな良い物じゃないんだかな…あいつも言ったように…決して見て気分の良い物じゃない。」
「知ってるよ…アンタが知ってるのかは知らないがあいつに散々説明されたからな…この場で改めて言ってやるよ…俺はこの身体を抱けるってな。」
そう言って手をわきわきさせるアザゼル…本当に変わり者だな、こいつは…
「ねぇ?この場には私もいるの忘れないでね?テレサの身体に変な事したら引っ掻いてやるから。」
「……安心しな、猫又。こいつは仕事だ…私情を持ち込むつもりはねぇ…さすがにある程度触って確かめないと身体を再現する所じゃねぇからそれは許してもらうけどな…まぁ個人的には折角の機会にそれ以上何も出来ないのが非常に惜しいんだが…」
「その辺はあいつに頼むか、或いは…本当に私の身体が再現出来て、魂の定着が出来たなら…私で良ければ礼代わりに一度位はお前と寝てやるよ。」
「ほぅ…!そりゃ、やる気出るな。」
「ちょっと!?何言ってるの!?」
「黒歌、これぐらいは好きにさせてくれ。私はこの忙しい時にここまで来てくれたアザゼルに感謝しているんでね…何なら、仮に上手くいったらお前ともしてやろうか?」
「ふざけないで!「おっと、すまん。お前はあいつが良いんだったな」そっ、そんな事…!ある訳…無いじゃない…!」
……その反応だと肯定している様な物なんだがな…脳内であいつが悲鳴を上げてる姿が浮かんで来た…まぁ実は満更でも無いのを私は知っているんだがな?
「なぁ?急かしたくは無いが、俺も割と忙しいんだ…早くして貰えると助かる。」
「…そうだったな…じゃあ脱ぐぞ…」
バスローブの前の紐を解き、前を開け、脱ぎ去る…
「…どうだ?私の身体じゃないからあまり言いたくは無いが…予想以上に醜いだろう?」
「…んにゃ、確かにその傷は痛々しいが…悪くない…俺は良いと思うぜ…上手くいったら是非お相手願いてぇなって思ったわ。」
「…本当に物好きなんだな…分かった、約束だ…上手くいったら本当に一晩相手してやるよ。」