「…成程…こんな感じなのか…面白いな…テレサ?肉体のベースは人間なんだよな?」
「そうだ…私たちは元人間…妖魔の血肉を取り込む事でこの様に変異する…最もこの身体はどうやら最初からこの状態だった様だが…」
「…まぁそこについては気にしなくて良いだろ…で、あいつから妖魔の正体も実は元人間と聞いている…その血肉を取り込むだけでこうなるもんなんだな…」
「言っておくが、もし、研究なんか始めたら…私かあいつ…若しくは両方が戦争覚悟でお前の首を取りに行くと思え。」
「…この消えない傷見てそんな風に思うかよ…そもそも成功例の方が少ないんだろ?コストがかかり過ぎるからこれから先何が起きても手を染める事はねぇよ。」
「なら良い。」
私は殺気を引っ込めた。
「ヒヤヒヤしたぜ…」
そう言ってアザゼルは私の胸に置いた手を動かすのを再開する…
「いい加減にしなさいよ!アンタ揉む時間長過ぎ!」
そう言ってアザゼルの顔を引っ掻こうとした黒歌の手を掴んだ。
「落ち着け、黒歌。まだせいぜい五分ぐらいしか経ってない。」
「ッ!…貴女の感覚可笑しいわよ!五分も経ってるのよ!?少しは可笑しいと思ってよ!?」
「そんなに可笑しいか?」
……まぁ正直に言えば私も少々長いと感じなくもないが、何もそこまで目くじら立てる事も無いだろう…ちなみに途中からアザゼルがただ揉む感触を楽しんでるだけなのには一応気付いているが。
「…ふぅ……何も言わないんだな、アンタ…俺が途中からつい、仕事忘れて楽しんでたのは気付いてたんだろう?」
黒歌が後ろに引っ込んだ所で小声でアザゼルがそう聞いて来る…いや、黒歌は聞こえるからな?…まぁ良いが…私は黒歌を手で制止しつつ、一応アザゼルに習って小声で答えた。
「そりゃ分かるさ…さっきも言ったろう?感謝している、と。さすがにこの先を求めるなら今はまだ阻止するが…この程度なら私は何も言わないさ…それに…」
相も変わらず胸に置かれ、動く手に軽く触れる。
「捨てた、とは言っても私も生物学的にちゃんと女であった様でね…そういう部分が喜んでしまっているんだよ、向こうで私を見た男は先ず、欲情などしないし、したとしてもそれはただの変態ばかりでな、こうも優しい手付きでは扱ってはくれなかったからな…全く…自分の身体じゃない上に、感じにくいのが惜しいくらいだ…」
「へぇ…見る目が無かったんだな、そっちの男共は。もったいないぜ…見た目は同じなんだよな?あいつとアンタは…俺だったら絶対にアンタを放っておかないし、アンタが望まないなら乱暴にしたりしないのによ…」
そう言って手を動かすのを再開する…私は一度離した手で再び触れ、今度は少し力を入れる。
「ただ、限度はある…お前も時間が無いと自分で言っていたし、黒歌がそろそろ限界だからな…お前も、もう作るのは確定事項なんだろ?そろそろ切り上げてくれないか?…先も言った通り、身体に定着さえしたら、時間のある時にお前の心ゆくまでゆっくり相手してやるから。」
「…そうだな…名残り惜しいがこんくらいにしとくか…まだどうなるか分かんねぇけどよ…もし上手くいったらその時は…頼むぜ?」
「もちろんだ……何せ、私もその時が楽しみになって来たんでね、私からも是非お願いしよう。」