「…ふぅ…堪能…いや…計測は済んだぜ…もう服着ても良いぞ?」
「結局、半日かかったな…お前、計測より人の身体弄ってる方が長くなかったか?」
「…それぐらいは役得「それ以上は止めろ…この後どうやって黒歌を宥めるか考えるだけで頭痛いんだから、これ以上煽るな」悪かった…」
黒歌は私の後ろで殺気を発している…私の制止が無ければ今すぐにでもアザゼルに飛びかかりそうだ…
「一応散々触わったのにも理由あるんだぜ?妖力解放時の身体の変化を調べられるからな。」
「そうか。」
その割に触るだけで私に一度も妖力解放をさせず、変化後の姿を見ていないのは突っ込まないでおこうか。
「先に言っとくが、理論上、完全解放時にも耐えられる身体を作るのは恐らく不可能だ…どれほど精巧に作れてもやったら自壊すると思え。」
「その場合、どちらにしろ終わりだからな…その方が良い…最も私が戦う時が来ないのが一番良いだろうが…」
「妖気を抑えて人間並になる事も出来るんだろ?」
「…あいつはまだ、どうにも頼りないからな…基本は任せるが、私も何かあったら出られる様にしておきたい。」
「…まっ、良いけどよ、多分もうあいつには勝てなくなると思うぜ?」
「お前がどの程度の器を作り、魂もどこまで定着出来るか分からんが…ある程度戦える身体なら当分は勝ちを譲るつもりは無いよ。」
「意外と負けず嫌いなんだな…あいつに聞いた印象と実際のアンタの性格がどうにも繋がらねぇ。」
「…私も変わったのさ…いや、戦士になる前はこんな性格だったのかもしれないな…」
「…良いんじゃねぇか?何となくアンタに合ってるって感じするぜ。」
「そうか?…なら、良いか。」
そこで私の身体にバスローブがかけられた。
「もう!貴女何時まで裸でいるのよ!?」
「ん?ああ、忘れてたな…」
「ホントにもう…」
バスローブの前の紐を軽く縛る。
「くっ…惜しいぜ…もう少し鑑賞したかったのに「だから止めろ」いや、だってよ…」
仕方の無い奴だな…
「…そこまで言うなら見るだけでなく、もう少し触れて行くか?……私の身体じゃないしな。」
バスローブの紐に手を掛ける
「マジか!?「テレサ!アンタもいい加減にしなさいよ!?終わったならさっさと帰ってよ!」チッ…わあったよ。」
出していた物を仕舞い込み立ち上がるアザゼルに声を掛ける。
「…アザゼル、先の約束は守るから、その時にゆっくり、な。」
「…おう。何せ俺が楽しむ為にやるんだ…飛び切り上等な身体を用意してやるぜ…最もどれだけ急いでも会談の日の前日まではかかるな…上手くいったらお前もあいつと会談に出るんだろ?悪いな、慣らしの時間取らせてやれなくてよ…」
「気にするな、忙しい時にわざわざ来てくれただけで有難いからな。」
「そうか?なら、後は俺がお前の身体を用意するだけだな「早く帰れ!」…わあった!わあった!…じゃあなテレ…そういやアンタの事はこうは呼べなくなるんだな…何て名乗るつもりなんだ?」
あいつがいるからな…見た目そっくり、双子として誤魔化すにしても名前も同じでは不味いか。
「そうだな…テレサ…テレ…テレーズ…そうだな…では、これからはテレーズとでも名乗ろうか。」
「テレーズ、な。良いと思うぜ?じゃあな、テレーズ。」
「ああ。」