「…何度も言うがな、あれはその場限りの言葉じゃなくて本気だ…良いだろう?別に一回くらい「テレサ!じゃなかった、テレーズ!」いや、あのな…まだテレサで良いからな?」
まだこの身体から出られんし。
「…貴女に自分を大事にして欲しいとか思ったら駄目なの…?」
「その辺はあいつに言え…記憶にある限り私以上に自分の事に無頓着だぞ?」
「今はあいつの事じゃないでしょ!貴女の話してるの!」
「…気遣いは嬉しいがな、そもそも価値観が違うんだ…そう言われてもな…別に普段は安請け合いするつもりも無いよ…聞いてるか?アザゼルは実質的タダ働きになる予定だったらしいぞ?…現状まだ和平に合意してないからな…他種族でまだ敵対している事になっているサーゼクスから正式に報酬を出す事は出来ず、私たちからはろくに金も出せない…代わりにこれくらいの礼はしてやろうという気にはなっても良いだろう?」
「そうじゃなくて!「あのな…私は別に出す物が無くて仕方無く自分の身体を差し出すって言ってるわけじゃないんだぞ?」じゃあ何よ…」
「だから言っただろ?全部本気なんだよ…これだけ醜い身体が褒められた…女として扱われて嬉しかった…戦士になってからまともな男と接した事がまるで無くてね…そこへああも情熱的に私を求められたらそういう気にもなる…女として当然の欲求じゃないか?良い男と寝てみたい、というのは…お前だって人間じゃないが、性別的にはメスなんだろう?オスを求めた事くらいあるんじゃないか?」
「そっ、それは…!でも貴女…そういうの無いんじゃ…」
「無かったら同性相手でも寝ないさ…私たちの場合出にくいが普通に性欲もある…いや、そういう奴もいなくは無いんだがな…それは人間でも同じだろう?私の知る限り、逆にほとんどモンスター状態の奴もいたしな。」
「でも私は「お前はあいつがいるから良いだろう?あくまで私が身体を手に入れてからの話だ」だからって…!そっ、それに私はそんなんじゃ…!」
「いや、お前…さっきは言わなかったが、それはもうほぼしたいって言ってるような物だからな?」
「…正直に言えばテレサにそういう好意を持っちゃってるのは確かだと思う…でも同性なんて「そんなに悩む様な話か?」えっ…?」
「別に同性としてはいけないなんてルールは無いだろう?お前はただ正直になれば良い。」
「でも断わられたら「あいつは既にオフィーリアとしてるから忌避感は薄い…実際、頼めばしてくれるだろうさ…そこから関係を発展させるかはお前次第…精神的には既にオフィーリアに惹かれ始めてる様だがら、寧ろ襲うくらいの気概で行った方が良いぞ?」……」
「リードされてる以上、私の事に拘ってる場合じゃない筈だな?お前は私がこの身体から出たら私の事なんて気にせず、さっさとあいつに迫れば良いんだ…私とセッ「何言おうとしてるのいきなり!?」だからセッ「言わせるわけないでしょ!?」ヘタレだな…とにかく誘う気になったら私に言え、何時でも場を整えてやる。」
騒ぎ始めた黒歌を無視して部屋を出る…あいつとの約束を果たしておかないとな…私はギャスパーの部屋に向かった。