「それで、黒歌お姉ちゃんはテレサが好きなんだよね?」
「ああ…そうだな…」
ギャスパーの部屋に行った私はいくら同性でもあの場に二人をいさせる訳には行かないから、という黒歌の配慮で部屋を出たクレアとアーシアの二人が何処に行ったのかを考えていなかった…何も知らずに部屋に来た私は先に来ていたクレアとアーシア、ギャスパーを交えこうしてガールズ(?)トークに付き合わされている…この部屋にいる平均年齢層の割に話が生々しいんだが…クレアに至っては小学生だしな…
「なぁ、アーシア…?」
「何ですか、テレーズさん?」
……アーシアに小声で話しかける…ちなみに三人に一応私が名乗る事になるかもしれない名前を教えたら早速呼び始めた…アーシアに至っては私をどう呼ぶかでずっと悩んでいたらしく、伝えた瞬間から嬉しそうに名前を呼んでいた辺りこいつも相当だな…こういう奴ばかりいるから私が離れられなくなるのだが…まっ、しばらくはいてやるか…あいつがもう少ししっかりして来るまでは、な……一々理由付けないと一緒にいられないのかだと?黙ってろ引きこもりが…全く……さて…
「クレアの言っている事だが…」
「…クレアちゃんは黒歌さんが、テレサさんに向けている好意がlikeじゃなくてLoveだと気付いていたみたいですよ…私も何となくそうじゃないかと思ってましたけど…テレーズさんが言うなら本当なんですね…」
そう言って頬を真っ赤に染めるアーシア…さすがの私でもこの空間には居づらい…というかクレアは何で身内のアレな話を嬉々として出来るんだ…?というかギャスパーは恥ずかしがって俯いてないで何か発言しろ…アーシアでさえ、積極的に話をしてるし、何でお前が一番反応が少女っぽいんだ…?
…ん?そうか…アーシアは旧校舎で以前たまたま会った兵藤一誠が好きなのか……やっぱりお前はそうなるんだな…いや、あいつの記憶の話は気にするな…その気持ちは今この場にいるお前が確かに感じている物だ。何も気にする必要は無い、大事にしろよ?…ん?アドバイス?そうだな…アレはお前がアタックすればすぐに堕ちるぞ?…真面目に?…いや、お前なら全く問題無い。だからさっさと押し倒せ……何でそこで照れる?
……私の恋愛体験談?…あるにはあるが……ん?悪い…あいつが全力で話すのを止めるビジョンが脳内に浮かんで来たから止めておく…まぁお前らがもう少し大きくなったら話してやるから待っていろ。
おい、ギャスパー…お前は何か無いのか?ん?恥ずかしいから嫌だ?…それは少なくとも好きな奴がいると言っているも同然だと気付いているのか?…どうしても無理?私だって話していないんだから良いじゃないか、だと?…では、お前には少し話してやろう、耳を貸せ……その表情で色々と察しました、ごめんなさいだと?……ヘタレが。
結局何だかんだ言いつつも、私も途中からノリノリで話に参加してしまい、その内二人が帰ろうと提案して来たが私がギャスパーに大事な話があるから先に帰っていてくれと言ったら顔色を変えて……いや、そんな話じゃないからな?…いや、何でお前はそんなにソワソワしてるんだ…残念ながら違うぞ……おい、凹むな…めんどくさいな…殴るぞ?…そう、それで良い。…やれやれ…やっと話が出来るな。