帰ったと思ったセラフォルーは早々に戻って来た…聞けばそもそも初めは今着てるレディーススーツで妹の授業を見に行っていたらしい…TPOを弁えてるなら妙な事をするなよ…
戻って来たセラフォルーが妹に会わせろとうるさいので、生徒会室に案内する事にする…まず私だけが入り、匙を呼び出し、先程の事を口止めした上でセラフォルーたちを連れて中に入る。
妹にベッタリなセラフォルーを放置して私が観測世界の住人である事は伏せた上で、私たちの事を説明する…全員いてくれて助かった…後からまた説明するのは面倒だからな…ソーナ以外、会談をするオカルト部の部室には入らないし。
「セラフォルー、そろそろ行くぞ。」
「えーやだ「ここにいたらこいつらの仕事の邪魔になる…何ならもう一回投げられてみるか?」うう…分かった。」
「さて、取り敢えずお前らセラフォルー連れて用務員室に行ってろ、匙、ちょっと来い。」
「え?はい、分かりました。」
廊下の角まで行き、匙に話し掛ける。
「セラフォルーの事だが…どう思った?」
「ちょっとぶっ飛んでますけど優しそうなお姉さんだな、と。」
「ほう。…ところで話は変わるが、お前ソーナが好きだよな?」
「え?…ええ!?何で知ってるんですか!?」
それを聞いて思わず笑ってしまう。
「クク…いや、あのな…当のソーナとセラフォルー以外、お前を見てたら全員が分かると思うぞ?」
「そ、そうですか…」
「さて、そんなにお前に一つお節介をしてやろう…」
「何でしょうか?」
「お前、ソーナと結ばれる為に強くなろうとして頑張っているようだが「無駄だと言いたいんですか…?」早とちりするな、その心掛け自体は間違って無いし、ソーナはちゃんとお前の努力には気付いている。」
「そっ、そうなんですか…!「だが、それが恋愛感情に発展するかはまた別の話だ」…うっ「それと」何ですか…」
「お前セラフォルーが優しそうと言ったな「え、はい」とんでもない勘違いだな。」
「え?」
「あいつは妹を溺愛していてな、妹の為なら平気で世界を滅ぼす奴だ。」
「え…あの「冗談では無い。」えっ!?ちょっとマジ「シー。声がデカい」は、はい…すいません。」
「今のお前は言っては悪いが、弱い。」
「はい…」
「そんなお前がソーナを狙っているとあいつが知れば全力でお前を潰しに来る。」
「いや、そんな…嘘ですよね…?仮にも四大魔王の一人が「だから言ってるだろ、あいつは四大魔王の一人セラフォルー・レヴィアタンである前に、ただ、ソーナ・シトリーを溺愛するシスコンなんだよ。」マジすか…あの…俺、どうしたら…」
「…ソーナを諦めたくないか?」
「ッ…はい!俺は諦めるなんて絶対嫌です!」
「なら、一つアドバイスをしてやる…お前のその周りにバレるくらいの気持ちをもう少し抑えろ。」
「えっ!?」
「強い想いはそれだけ力にはなるが、ここぞという時に出すので無ければ逆に戦いの妨げになる…分かるか?」
「はい…何となくですけど…」
「お前の実力が伸び悩んでいる原因の一つはそれだ…先ずはその想いを、普段もう少し抑える所から始めてみろ。」
「はい!やってみます!」
「良し、戻って良いぞ。」
「ありがとうございますテレサさん!」
匙が生徒会室に戻って行く…さて…
廊下を歩き、生徒会室を通り過ぎ、空き教室のドアを開けた。
「…何でそんなにあいつに目を掛けてるんだ?」
「お前は何でそんな所にいるんだ?…テレーズ。」
「質問に質問で返すな、とは言えないか…この場合隠れて聞こうとしてた私が悪いしな…何となくお前の事が気になったからここに隠れて見てたんだ…話の内容は良く聞こえなかったが、あの様子を見るに何かアドバイスをしたんだろう?」
「…単純な理由さ、あいつには期待してるんだよ、ある意味兵藤以上にな。理由は分かるだろう?私の記憶を見たお前なら?」
「…あいつの神器『黒い龍脈』は現状トカゲ頭から伸ばした舌から相手の力を吸い取れるだけで言ってしまえば凡庸…範囲も限られるし、仲間のサポートをするにしても奪える能力の総量もそれ程高くなく微妙…そもそも相手に近付かないと奪えない…正面切ってのタイマンは本人が未熟なのと奪う以外に出来る事が無く、決め手が無いので無理…後々確かな強さは手に入るが…成程、お前としては成長を早めたいわけか。」
「その方が私が楽出来るからな。」
「確かに私ももう、あまり戦いたくないからな…そもそもこの身体は、な…」
「お前が無理に戦う必要は無いさ…オフィーリアは単純に後が面倒だから、戦って欲しく無いな…確実に私やお前の仕事が増える。」
「フッ…確かにな…まぁあまり面倒ならサーゼクスに後始末を押し付ける手もあるが。」
「あまり無茶をして過労で倒れたり、暴発されると結局最終的に私たちが駆り出されるからな…」
「それは…確かに困るな。」