旧校舎内をセラフォルーと歩く…はぁ…
「セラフォルー…そろそろ離してくれないか?」
「やだ☆」
セラフォルーがずっと私の腕に抱き着いたままなので非常に歩きづらい…
「何度も言うがな、私はお前の気持ちには応えられないぞ?」
オフィーリアに食われかけたセラフォルーは何を思ったか、私を求めた…散々説得したが聞き入れず、結局そのまま…あれだけ怯えていたセラフォルーがこうして会談に出ようとしているのを考えれば悪い事でも無いのかもしれないが…問題はその後だ…
『私はオフィーリアちゃんに襲われそうになった恐怖を忘れたくてテレサちゃんと交わった訳じゃないの。あの時のテレサちゃん、とってもカッコ良かった…』
『そうか『それでね』ん?』
『これからは貴女と同じ道を歩いて行きたいの……ダメかな?』
……無論、断ったがセラフォルーは私から離れようとはしない。
「私ね、諦めが悪い方なんだ。今はまだ友だちのままで良いから…だから…もう少しだけ…このままで…お願い…」
「……もう好きにしろ…」
ここで拒否出来無いのが私の甘さなのだろう…
会談の場所であるオカルト部の部室が近い事を指摘すると漸く離れ…
「えへへ…」
「……」
今度は手を繋ぎたいらしい…さっきよりはマシだから良いか…何と言うか、図体のデカい子どもを相手にしてる様な気分になって来たな…
「あっ!遅いじゃないテレサ!」
黒歌が怒って駆け寄って来て私とセラフォルーが手を繋いでいるのを見て絶句する…こいつ、どさくさに紛れて恋人繋ぎに変更しているな…
「……どういう事?」
「……会談の後に説明する…」
黒歌の目から光が消えた…目のハイライトって本当に消えるんだな…
…黒歌は一応私に好意があるんだったな…オフィーリアには無反応だったが…あー…そうかセラフォルーはあまりにもあからさまだしな…
「その様子だと私たちが最後か?」
咳払いしながら黒歌に聞けばすぐハイライトは戻り、返事が帰って来る。
「そうよ、相手方はもう来てるし、魔王の一人がいないって事で結構ザワザワしてたわよ…」
「……言ってないよな?」
「言えないでしょ…原因はこっちの身内なんだし…」
「なら、良い…」
セラフォルーはまだ手を離す様子は無い…心做しか黒歌を見た時、私の手を握る力が強くなった様な…黒歌が私に好意がある事に気付いたのだろうか…
オカルト部の部室の前に着いて、漸くセラフォルーは離れ、サーゼクスたちに合流した…
「その様子だと上手く行ったのか?」
「上手く、ね…アレがそう見えたのか?」
そう言ってテレーズの方を見れば、オフィーリアが腕にしがみついていた…
「…どうしたんだそいつ?」
「いや…お前の言う通り仕方無くヤリまくったら今度は完全に気に入られた様でな…」
「…ご愁傷様で良いか?」
「それはお前にも当て嵌まるんじゃないか?」
「…そいつに好かれるより何倍もマシだろ。」
「確かにな…」