「…退屈ね…欠伸が出そうだわ…」
「我慢しろ、とは言えんな。私も同意見だ。」
この会談…一応今代の赤龍帝と白龍皇、嘗ての戦争の頃にいた私と今更になって発見された同じ種族のオフィーリアのお披露目、それから私の中にいたテレサもといテレーズの話をした以外は特筆事項も無い…あくまで護衛でしか無い私たちは発言権も無く(別にこの会談に異存も無ければこれからについての意見も無いが)紹介が終わってからは完全に奥に引っ込み、こうして小声でオフィーリアと会話する余裕すらある訳だ…
まぁ強いて私の記憶と違いがあるとしたらリアスを含むグレモリー眷属(私がいない間に入ったのだろうゼノヴィアを除く)が私の記憶のそれより強い事、アーシアがおらず黒歌がいる事、それと…
「あ…セラフォルーがまた貴女と目が合って照れてるわね。私が横にいるのに全く気にしてないみたい。」
「言うな…今は忘れさせてくれ…」
あいつがあの反応を見せる度に黒歌からの視線が強くなる…あいつは話せばある程度は理解するタイプだし、先に説明すべきだったか?…ッ!
「来たわね…向こうはかなり恨みが強そう…」
「奇襲のはずなのにここまでの殺気を送って来るか…相手はただの馬鹿で安心した。」
…明らかにはぐれ悪魔の方が強そうと感じる辺り、やはりこの世界には異変が起きている様だ…考察は後にしておこうか…ここにいる連中、実力はともかく長く戦いから離れていたせいか大半がまだ敵襲には気付いていな…いや、サーゼクスとグレイフィア、それにアザゼル、後はリアスたちもゼノヴィアを含め全員気付いている様だ。…正直、少し見ない間に予想以上に兵藤が強くなっている事を嬉しく思う。
「…サーゼクス、ちょうど和平は成ったな。…私たちは動いて良いか?」
「ん?もう好きに動いてくれて構わないよ?ギャスパー君の事はテレーズに任せているのだろう?ここは私たちに任せてくれて良い…では、話の途中だがここで切らせてもらおう…敵襲だ!」
その言葉と同時に校庭から爆音が聞こえる…派手な登場だな…襲撃の基本は奇襲だと知らないのか?
……それにしても…時間が止められている様子は無いな…あいつら、別働隊の任務の成功も確認しないで動いたのか?…まあ、そもそもテレーズと私が鍛えた小猫、それから覚悟の決まったギャスパーがいる部屋を襲撃しても無駄だがな。
さて、窓を開けてと…
「私たちが雑魚を蹴散らすまでお前らここを動くなよ?「まさか私も動くな、なんて言わないでしょうね?」まさか。期待しているよ黒歌、そもそもお前は私が何言っても勝手に戦いに出るだろう?お前とリアスたちにはちゃんと働いて貰うさ。…では、行こうか?」