「…ククク。キリト君、ゲームの世界で勝ったからといって調子に乗らないでくれるかな。この力があれば現実世界では負けない。」
「くそっ!……この化け物め……」
「…その言い方は心外だ。これは神の力なのだよ!選ばれた者だけが持つことの出来る!お前のような凡人には一生手に入らない力だ!さあそろそろそこで転がってる魔戒騎士共々終わりに…いや。ただ終わらせたんじゃ面白くないな。散々人を嬲ってくれやがって!」
須郷が近付いてくる……何か!何か手は無いのか!?
「キリト!これを使え!本来は魔戒騎士しか使えない剣だが…きっとお前なら使いこなせる!ぶちかませ!あの世界で手にした全てを!」
「ライハ!魔戒剣を一般人に渡す気か!?何を考えてる!」
「うるせぇ!黙ってろザルバ!悔しいけどな、駆け出しの俺より剣の腕はあいつの方が上なんだよ……!さあ、受け取れ、キリト!あいつを倒すにはこの剣を使うしかない!」
「ライハ……分かった!借りるぞ!」
俺は剣を受け取っ……グッ!
「…何だこの剣!?信じられないくらい重いぞ!?お前こんなの振り回してたのか!?」
俺は剣を掴むことは出来たが持ち上げられなかった。
「やっぱり駄目なのか……!」
「だから言っただろ!あれは修行に修行を重ねた者だけがその手に持ち振るうことの出来る剣だ!あいつの剣技がどれほど優れてようとそう簡単には使えん!」
「ぐおおお……!」
持ち上がらない!くそ!もうこれしか手は無いんだ!
俺の身体がどうなろうと構わない!こいつは今この場で……!
「ああああ!」
「もう止せキリト!俺が悪かった!お前には無理だ!」
「無茶をするな!ただではすまないぞ!さっさとこのバカに剣を返せ!」
「大丈夫だ……!お前は俺を信頼してこの剣を預けてくれたんだろう!?なら応えなきゃな……!」
腕の事は気にしない!そうだ!前にテレビで見たバーベル上げの要領だ!一時でも良い!持ち上がりさえすれば……!
「…それを僕が黙って見ていると思うのかい?」
「…!キリト!剣を捨てて避けろ!」
「…なっ!」
俺に向かって来る光弾が……もう間に合わ……!
ここまでか……畜生!
俺は目を閉じた
「キリトぉぉぉぉ!」
……?未だ何の衝撃も襲って来ない事を不思議に思った俺は目を開け……!
「…無事か?キリト?」
「…ライハ……お前何で!?」
「知るかよ…!身体が勝手に動いたんだよ!」
「俺がここまでしてやったんだ……負けたら承知しねぇ…ぞ…!」
「…!ライハ!」
ライハが崩れ落ちる
「…これは滑稽だね。まさか仮にも魔戒騎士が単なる一般人を庇って致命傷とは!いや~馬鹿な事をしたもんだ!」
親友の献身を目の前のクズが笑うのを見て俺は身体が熱くなるのを感じた。目の前が赤く染まる……
「…笑うなよ。」
「…ン?何だ?何か言ったのか?」
「笑うなって言ったんだよ。」
いつの間にか腕の震えが止まっていた。あれだけ重かった剣がまるで羽のようだ。今ならやれる。
「…須郷、お前は殺す。俺の全てと引き換えにしても」
俺は刃を目の前のクズに向けた
ライハ
ソードアート・オンラインが出来た年代の魔戒騎士。
黄金騎士GAROの鎧を受け継いでいるが魔戒騎士としての実力はまだ若いこともありそんなに高くない。
魔戒騎士としては珍しく俗世間にどっぷり浸かっており廃人レベルのゲーマーでもある
どこからか魔戒騎士の話を聞きつけた茅場晶彦からソードアート・オンラインのモーションアクターの依頼を受けテスター権とナーヴギア、製品版SAOを報酬に飛び付いた
リアルではキリトの親友でもあるが実は自分の正体に関しては隠し通していた
コレジャナイ感の文章……正直熱血物は書きづらい
キリトが魔戒剣をあっさり持ち上げたのは出来ればスルーで。本来は絶対無理だろうな
そう言えば鎧無しでホラーって狩れるのか…?(今更)