ネタ帳   作:三和

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ハイスクールDxDにクレイモアがいたら189

私は部屋に置いてあったソファに座った…落ち着かない。今の私の部屋にはテーブルがある…食事する際は床に座るしか無いが、ソファに座っても前にはテーブルがあるという状況が常なのだ…今、この部屋にテーブルは無い…アレはこちらが持ち込んだ物だったからな…

 

「……」

 

ソファに浅く腰掛け、頭を預ける…黒歌やセラフォルーは硬いと言っていたが、私はこの感触が嫌いでは無い。寧ろ今の部屋にあるソファの方が柔らかすぎて、私は苦手だ。

 

「……苛立ちをぶつけるな…か。」

 

お前のやり方が好きでは無い、は建前だな…そもそもオフィーリアがそういう奴なのは私自身が良く知っており、今更反発する事は無い筈だった…今更になって納得出来ないと言い張った理由はやはり同族嫌悪なのだろうか…?私は何時の間にかあれ程嫌っていたオフィーリアと同じ行動を取るようになってしまった…だが、それ程いけない事だろうか?私は好意を向けて来る相手に身体だけの付き合いとはいえ、気持ちには応えてるとは言えないだろうか…?分からない…

 

昔の私なら悩むどころか唾棄すべき問題に一切答えが出せない…いや…やはり悩んだ事が無い問題だから答えが出せないのだろうか…?……一人で悩んでても無駄か…一つ聞いてみるとしよう。

 

「…兵藤「ッ!」…起きてるんだろう?」

 

「…すみません、テレサさん…」

 

仰向けに寝かされていた兵藤が身体を起こした。

 

「…お前らの状況は把握出来ている。一応、聞いておこうか。何時から、起きてた…?」

 

「アーシアに治療して貰ってる時です…」

 

「……そこから起きてたなら、自分で歩いて欲しかったんだがな。」

 

「すみません。タイミングを逃しちゃいまして。」

 

まぁ状況が状況だったとはいえ、すぐに気付かなかった私も悪いがな。

 

「まぁいい。さっきの話は聞こえていたんだろう「すみません!黒歌さんたちには黙ってますから!」…いや、怒ってはいない…少なくともその資格が私に無いのはお前も良く分かるだろ?」

 

その場で土下座を始めた兵藤に少し戸惑いながら、止めさせる…弱味を握ったと揶揄われたり、批判されるのは覚悟していたがこれはさすがに予想外だ…まさか優位に立った筈の兵藤から土下座されるとは…そんなに怖いのか?私は…割と長い付き合いの兵藤にそういう反応を返されて、少し凹みながら、私は聞いてみる事にした。……こいつなら、答えまで行かなくても、ヒントくらいなら出してくれるかもしれん…

 

「なぁ兵藤?私はどうしたら良いと思う?」

 

「…何で俺に聞くんですか…?」

 

「いや…恥ずかしい話だが…今までこういう事で悩んだ事が無いせいか、どうにも煮詰まってしまってな…お前なら何か意見を出してくれるかと思ったんだ。」

 

「…何で俺なんですか?」

 

「この場にいて聞いてしまったのがお前だけ、という事もあるが、私とオフィーリアとある意味同類のお前なら、と思ってな…」

 

「……あの…俺の正直な意見を言っていいんですか…?」

 

「ん?ああ。私はこれでも本気で悩んでいてな、おふざけは無しで…真面目な意見を貰いたい。」

 

「そうですか…ならハッキリ言わせてもらいます…俺は貴女とオフィーリアさんと同類ではありません。」

 

「んん?」

 

私は困惑した…同類じゃ、無い…?

 

「言っておきますけど…俺がハーレム目指してるだけで、今はそういう事してる相手がいないからとかそんな理由じゃありません…ある意味オフィーリアさんには近いのかもしれませんけどテレサさんと俺は同類じゃありません。」

 

「何故だ…?理由を教えてくれ…」

 

「簡単な話ですよ。…俺は好意を向ける相手が複数います…具体的に名を挙げるならアーシアと部長です…オフィーリアさんは好意をテレーズさんに向けてます…他の人に気持ちを向ける事も無くはないみたいですけど…」

 

「分からん…私と何が違うんだ…?」

 

「だって…テレサさん、黒歌さんたちに恋愛感情向けてないでしょう?」

 

「な、に…!?」

 

否定しようと声を上げようとしたが…出来無い…!私は…兵藤の言ったそれが…否定出来無い…!

 

「やっぱり否定出来無いんですね…テレサさんは多分…黒歌さんたちから向けられている好意に流されるまま…その…身体を重ねてるだけなんです…アザゼル先生とライザーに至ってはもっと酷いですね…多分、無意識だとは思いますけど、完全に遊びと認識してると思いますよ?まあアザゼル先生はそれでも良いって言うと思いますけどライザーには同情しちゃいますね…テレサさんに本気みたいですから…」

 

先生と付いてる事で少し前にアザゼルがどんな手を使ったのかこの学校に教師として赴任した事を頭の片隅で思い出しつつ…私は必死で兵藤の言っていることを否定する材料を探そうとしていた。

 

「俺からは何も言うつもりはありませんけど…テレサさんが本当に本気で悩んでいると言うなら…全員に全てを話して、決着が着くまできちっと話し合いをすべきだと思います…多分それからでないと何も変わらないと思います…」

 

「…私はずっと一人で悩んでいた…この関係性をどうすれば良いのかと…」

 

「すみません…その時間が無意味だったとは思いませんけど…もうその段階をとっくに超えてると思います。一度ちゃんと話し合った方が良いです…大丈夫ですよ、皆テレサさんが好きなんですから、そんなに悪い事にはならないと俺は思います。」

 

「そうか…分かった。検討してみよう…」

 

「あまり偉そうな事言いたくないですけど…早くした方が良いと思いますよ?…後で発覚したりするともう話し合いどころじゃ無くなるかもしれませんし…」

 

「ああ…ありがとう、兵藤。」

 

「い、いえ…俺は何もしてませんし…あーほら!クレアちゃん待たせてるんでしょう?早く行った方が良いですよ。俺たちは放課後、生徒がいなくなった辺りでこっそり帰りますから。」

 

「ああ…こっちが落ち着いたら、声をかけるからまた家に遊びに来い…アーシアが喜ぶ。」

 

「はい!」

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