それからは用務員室に戻り、普通に仕事を続けた…そう言えば、今日は見回りをしてないな…まあ良いか…今日は捕まえなければいけなかったあいつらも結果的に出没しなかったわけだしな…それにしても…
「……」
私はオフィーリアの方を見る…何も言って来ない。さっきの事は無かった事にするつもりらしい…オフィーリアが戻って来た時点からクレアは眠ったままのようだから、てっきりまた話を振ってくると思ったのだが。
「…何?」
「いや…何でも「手が止まってるんだけど?用があるからこっち見てるんじゃないの?」……」
「…さっきの話なら私からこれ以上何か言うつもりは無いわよ。決めるのはアンタよ。どうせ既にテレーズに電話でもして色々聞いてるんでしょ?その上でどうするか自分で決めなさい。」
「……お前の意見を聞きたいと言ったら?」
そう言うとオフィーリアがわざとらしいほど大きな溜息を吐いた。呆れ顔をして聞いて来る。
「本気で言ってんの?」
「……」
「なら、言ってあげるわ。とっとと自分の首斬り落として死んだら?…アンタがそんなんじゃ待ってくれてる黒歌が可哀想よ。」
「…しかし、ここで私がいなくなったら「アンタに覚悟が無いんだもの、当然でしょ?…心配しないで。黒歌たちはもうどうしようも無いけど、クレアとアーシアと塔城小猫は私とテレーズできっちり守るわ。」……」
「どうせ今はもう自害する度胸も無さそうだけど、アンタがただ自殺したいだけなら私は介錯はしないわ。本気で死にたくなったら言って。見届けてあげる…後の事は任せてくれて良いから。」
「黒歌たちの事も守ってくれないか「それはアンタが自分でやんなさい。そもそもアンタがいなくなったらあいつらは間違い無く後を追うわ。…黒歌に頼まれてるし、クレアたちは守ってあげるけど自分で決めて死のうとしてる連中を止める義理は無いの」しかし朱乃はまだ「本人がそう決めたなら私は何もしないわ。そもそも、誰が悪いの?」それは…」
「取り敢えず集中しなさいよ、手が止まったままよ?」
私はクレアの事をチラッと見た後、書類に向き直った。
「今日は話し合いは無理よね?だからって帰らないつもり?」
「少し考えたくてな…」
「そう。クレアは連れてってあげるけど…理由は適当に誤魔化すでも良いから黒歌に連絡はしておきなさいよ?部屋に着いてからわざわざ説明するの面倒だから。」
「ああ…」
「じゃあ、また明日。」
クレアを背負い、オフィーリアが出て行くのを見送った。
「テレサ?どうしたの?ここに来るなんて久しぶりじゃない。」
黒歌に仕事をある程度片付けたいから遅くなると連絡し、私はオカルト研究部のドアをノックしていた。中から出て来たリアスと会話する。
「ああ…ちょっとな…朱乃と小猫はいないのか?」
「…今日は家にいるけど?最近はそれ程大きな仕事も無いし、あまり全員は集まったりしないのよ。」
「そうか…」
「……帰らないの?」
「ここに来たら駄目なのか…?」
「そういう訳じゃないけど…何かあったの?」
「……」
「…良いわ、入って。今は私しかいないから気兼ねしないで良いわよ。」
「ああ…」