「……」
オーフィスの前に戻って来てから思った…こいつにどういう話をすれば良いんだ…?こいつの性格を前の私は覚えていたのかもしれないが今の私には分からない…ただ、先のやり取りから察するにこいつはまだ赤子とそう変わりない…感情論を述べても理解出来ないだろう…どうしたものか…
「オーフィス?」
「何?」
「お前は何で私に会いに来たんだ?」
結局ストレートに聞くのが一番早い気がした…何となくだが分かる…こいつは聞かれた事には必ず答える…そして絶対に嘘はつかない。
「我、テレサの戦ってる所を見た。テレサは私の知らない力を使ってる…だから興味を持った。」
「…私に逢いに来たのはそれが理由か。で、会った感想は?」
会ってどうするの気だったのかと聞きそうになったが堪える…話を急ぐのはあまり得策じゃない気がした…
「テレサの力が何なのかは分からない…でも一つ分かった事があった。」
「…何が分かった?」
「テレサは弱い、我の方が強い。」
「そうか…そうだろうな…間違い無く私はお前より弱い…お前は強い奴を探しているのか?」
「そう。」
「何の為に?」
「我、次元の狭間に帰りたい…でもグレートレッドいる。」
「…そいつをどうにかするのに味方を探しているのか?」
「そう。」
「お前、仲間は?元はいたんじゃないのか?」
「いない。我、元々一人だった。」
「…グレートレッドを倒してもそこにはお前しかいないんだろう?連れて来た奴が残ってくれなかったらお前は一人に戻るな?寂しくないのか?」
「寂しい?クレアにも言われた…良く分からない。」
…長い年月、こいつに向き合う奴がいなかったのだろう…寂しいという感情も理解出来無いか…
「そうか。クレアの事をどう思う?」
「クレアは弱い…でも強い。」
「…それは心の話か?」
「そう。我が近付くと皆怯える…クレアはそうじゃない。」
「クレアと話してどう感じた?」
「暖かい。」
ここら辺が落とし所か。
「お前が向こうに戻ったらもうそれは感じられないかもな…どうする?」
「…我、クレアと一緒にいたい。」
…次に言う事を想像したら胃が痛くなって来たな…仕方無いか…
「なら、一緒にいれば良い…家族になれば一緒にいられる。」
「家族…そしたらクレアとずっと一緒?」
「そうだ。私たちと一緒に暮らそう。」
「我、テレサの家族?」
「そうだな、お前は今日から私たちの家族だ。」
この日家族が一人増えた…
あの後まだ起きていたクレアにオーフィスを引き取った事を伝えたら大喜びしていたが…後の事を考えると非常に胃が痛い…こっそり正体を教えた黒歌も顔色が悪くなったからな…後処理はサーゼクスに丸投げするとしてその後はどうしようか…取り敢えずサーゼクスから胃薬を分けてもらうのは確定だな…自分の事で精一杯なのに何で余計な問題を増やす羽目になるんだ…
テレーズとオフィーリアからは家族の一人として接しはするがその他の面倒事はこっちでどうにかしろと言われたし…あー…胃が痛い…