「あの…やっぱり私帰ります「無理強いするつもりは無いが、制服破けてるぞ?家に予備はあっても、家族には間違い無く心配されるだろうが良いのか?」……」
幸いにもこいつの家は私の住むマンションから近かった為、流れで家に誘う事は出来た……最も軽く誘いをかけたら断られて、仕方無くこうして少々狡い手を使って部屋の前まで連れて来たんだが。
「別に取って食おうってんじゃないさ。ウチに寄って行けば怪我の手当ても出来るし、更に言うと私の家族は裁縫が得意でね…」
まあ元はやった事なんて無かったのに、私が毎回服を破くから仕方無く覚えた様だが。
「…でも「お前には悪いが、家族には今日の事を伝えてある」っ!?「大丈夫だ、皆口は固い。」そういう問題じゃ…!」
「お前が悪い訳じゃないが、今日は帰りが予定より遅くなって…!?痛っ…何するんだオーフィス。」
オーフィスに足を踏まれた…子ども並みの筋力には抑えてくれた様だが地味に痛い。
「……テレサ、意地悪。」
「ハァ…分かったよ…悪かった、これでも私はお前の事を心配していてな…」
「いえ…良いんです…分かってますから…。」
「まぁ、取り敢えず寄って行け。お前の家には連絡しておくから。」
「あ…それなら大丈夫です…」
「ん?何故だ?」
「私の両親、何時も帰り遅いんで…」
……つまりこの後家に帰しても誰もいない訳か。
「…せっかくだから今日はウチに泊まっていくか「え!?でもそんな訳には」良いさ、今日は親戚の所にクレアが行っていていないんだ、オーフィスの相手でもしてやってくれ。」
「そんな事言われても…大体、何でオーフィスちゃんだけ家に残ってるんですか…?」
「……訳アリ、だ。察してくれると助かる…言っておくが、別に私たちもその親戚も、もちろんクレアもこいつを蔑ろにしてる訳じゃない。」
「そうは言っても「ねぇ?あんたたち部屋に入る気無いの?」」
そこに部屋のドアを開け、黒歌が顔を出した…良いタイミングだ、黒歌。
「そんにゃところで立ち話もにゃいでしょ?早く入りにゃさい。」
「そうだな…あー…紹介しておこう、私の家族の黒歌だ。」
「宜しくにゃ♪」
「え!?はい、宜しくお願いします…!」
笑顔でウインクする黒歌にものすごい勢いで頭を下げる…その直前、彼女の顔が真っ赤になっていたのが見えた…まぁ同性から見てもかなりの美女だからな、黒歌は…おまけに相変わらず露出が高いから刺激も強いだろう…
「……」
「ん?どうしたにゃ「自覚しろよ…彼女はお前に見とれてるんだ」……そういう反応されても私は困るんだけど。」
彼女は再び顔を上げた瞬間、黒歌の顔を見たまま静止した……部屋の前でこの状態だと私も正直困る…いや、いっそ今の内に部屋に入れてしまおうか。
「黒歌、セラフォルーは部屋にいるか?」
「今日は仕事で帰れないって言ってたにゃ。」
「そいつは良かった…セラフォルーに会った時までこの反応だったら私も困「朱乃ちゃんはいるんだけど…」何とかなるだろ、多分…」
取り敢えずオーフィスと黒歌に奥に行ってもらい、私は女子生徒を横抱きにして部屋に運び込んだ。