ネタ帳   作:三和

313 / 837
ハイスクールDxDにクレイモアがいたら221

「…良く寝ている様だな。」

 

「……あんたはそれしか感想出て来ないだろうけど、こっちは結婚大変だったんだからね?」

 

カーテンを開けてみれば件のあいつはベッドの上で、穏やかな寝息を立てておりその横の椅子に黒歌が眠っていた…

 

「…お前のその皺だらけになったスーツと崩れた髪型を見れば色々あったのは想像が着く。」

 

「…にゃら、その一言で終わらせにゃいで欲しいにゃ。」

 

ベッドの上にいるそいつには表面上変わった所は無い…ただ、黒歌の方は完全に服装が乱れていた。

 

「…相当、壮絶だったんだろうな…すまなかった。」

 

「…あんたが分かってくれるにゃら私はそれでもう良いにゃ。」

 

「…で、こいつの様子はどうだったんだ?」

 

「…私とオーフィスが来た時にはもう起きてて…完全に取り乱してて…咄嗟に抱き締めて落ち着かせたにゃ。」

 

「…保険医はどうした?」

 

「いてもらったらかえって危にゃそうだったから、取り敢えず一旦強引に追い出したにゃ。」

 

「…その後、仙術で眠らせた、か?」

 

「興奮し過ぎてて…にゃかにゃか効かにゃかったけど…にゃんとか。」

 

「…一応聞くが保険医は女性だったか?」

 

「ん?…ああ、そういう事にゃ。女性ではあったにゃ…でも多分この子、保険医の人と面識がにゃかったんだと思うにゃ。」

 

……説明するまでも無く、こいつの状態を何となく把握してくれて助かるよ。

 

「…つまり、男性恐怖症に続いて初対面の人間も駄目だと…思った以上に深刻だな…」

 

「…自分の前にいるのが誰にゃのかも良く分かってない、みたいにゃ感じだったから落ち着けばそっちは大丈夫だと思う…でも…」

 

「男性恐怖症の方は駄目か?」

 

「多分…」

 

改めて自分の罪の重さを自覚させられるよ…

 

「…記憶は消せないのか?」

 

「…サーゼクスはにゃんか言ってた?」

 

「母親が来てから一言も喋ってな…いかん、忘れていた…もうあいつの母親は外に来てるんだ。」

 

「……早く入れてあげなさいよ。実の母親が来たんなら私たちの方が出て行くべきでしょ?」

 

「ああ、呼んで来る…」

 

私は保健室を出た。

 

 

 

 

「おまたせしま…何してるんだ、オーフィス?」

 

廊下に出てみれば屈んで泣いている母親の頭を撫でるオーフィスがいた。

 

「悲しそうな顔…してたから…」

 

「……」

 

こういう姿を見ていると思う…クレアに良く似ている、と…だが単なる模倣では無い…

 

「……」

 

今のオーフィスの目を見てると分かるのだ…ただ、クレアの真似をしているのでは無く、こいつは本当にこの女の事を心配しているのだと…

 

「…少し待っていてやるか。オーフィス、その女が落ち着いたら連れて来てくれ。」

 

「分かった。」

 

だから、そんなオーフィスに私はこの場を任せる気になった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。