「痛っ…!…全く…こいつは…」
身体に走った激痛で目を覚ます…朱乃がまた私を抱き枕にして寝ていた…
「…人を殺す気かと思う程締め付けるのも問題だが、電流を流されるのも…」
どっちかなら良いと思う辺り私ももう手遅れか。
「……」
幸い、今回は締め付け自体は緩いのでさっさと振りほどき、ベッドから起き上がった…
「…ハア…」
ベッドの上に寝ている面々と自分の身体を見て溜息を漏らす…あの後、覚醒したセラフォルーは私に襲いかかった…最初はあしらっていたものの、オーフィスがいた事もあり、お預けを食らっていた黒歌と朱乃も加わり…まぁ…ヤッてしまったのだ…オーフィスには黒歌が仙術をかけて眠らせた。正直本当に効くのかと思ったが、オーフィスは寝た…それを確認すると同時に、という訳だ……誰に説明してるんだ私は…
「……」
取り敢えず床に転がっていた誰のか忘れたパンツを履き、(私の下着が上下とも見つからない…)これまた床に転がっていた自分のパーカーを羽織り、チャックを上げる…次にジーンズを履いた。
「…まだこんな時間か…」
壁にかかっている時計を見れば二時を指している…深夜か…
「……」
朱乃が電流を流そうがその程度では私はもう早々、目覚めない可能性が高い(慣れだな…)何か危機を感じ取って起きたのかと思い、一応気配を探るが特に異変は…いや…
「…テレーズ?」
外にテレーズの気配を感じた…起きてるのか?
「…会ってみるか、そう言えば最近はろくに会話してないからな…」
私は玄関に向かい、サンダルを履くと外に出た。
「……お前か。」
「…私だと分からなかったのか?」
部屋の外に出てみればテレーズが自分とオフィーリアの部屋のドアに寄りかかりながら立っていた。
「…気配を探ろうとしなければ誰なのかなんて分かる訳ないだろう?」
「確かに。」
それが半ば習慣になっている私が可笑しいのか。
「…その様子だと私の気配に気付いて出て来た訳か…何の用だ?」
「……」
聞かれて気付く…特に用が無かった事に。…ふむ。
「別に用は無い「なら、戻ったら良いだろう」良いだろう、別に。」
「…ふん。」
……思いの外、機嫌が悪そうだな…
「何か、あったのか?」
「……何も無い…強いて言うなら、お前らが乳繰りあっているのを感じ取っただけだ。」
「……悪かった。」
何だ、私たちのせいか…
「…別に怒ってない「怒ってるだろ」いや…本当に怒ってはいない…少なくともお前らの事ではな。」
「じゃあ…何なんだ?」
「…こいつの事を考えていた。」
テレーズがそう言って大きく膨らんだ自分の腹を撫でた。
「相変わらずなのか?」
「…ああ。正直、私にももう分かるんだ、こいつは外に出たがっている…」
「…何で出てこないんだろうな。」
「さあな…それは私にも分からん…」
テレーズがそう言って乾いた笑い声を上げる…
「さて、私はもう戻る「もうか?」…お前もさっさと戻れ、あいつらが心配するだろう…ましてや、そんな格好ではな…」
「分かるのか?」
「…我ながらスタイルは良いんだ…パーカーを着た所で身体のラインは出る…お前ブラしてないだろう?」
「…ああ。」
「…早く戻れ。」
「分かったよ、じゃあな。」
私は部屋のドアを開け、中に入った。