「それじゃ、私はもう一眠りして来るにゃ…あんたはどうするにゃ?」
「…目が冴えてしまったからな、起きてるさ。」
「…にゃら、私も「私に合わせる事は無い。眠いのなら寝て来たら良い」…む…分かったにゃ。」
そう言うとあからさまにムッとした顔をする黒歌…黒歌の為を思って言ったつもりだったが…また何か間違えたか、私は…?
「そう怒るな……若しくは私を心配してくれているのか?別にこの後何かやったり、前の様に突然消えたりはしないさ。」
「……本当に?」
「本当だとも。」
「…消える時は書き置きを残したり、一声はかけて行く、とかそう言う意味じゃにゃくて?」
ふむ…思った以上に信用無いんだな、私は…
「分かったよ…ならはっきり言おう…私はもう消えたりはしない。…お前らと離れたくないから。」
結局、離れてみて私が感じたのは余りにも強過ぎる喪失感だった…最初は一人であの頃は何も感じなかったのにな…意味無く私を構うサーゼクスや、私に大して色々と世話を焼こうとするグレイフィアを鬱陶しく思っていた程なのにな…私は間違い無く弱くなった…だが、悪くは無い…しがらみが増えて身動きが取れなくなってるのは分かるが、自分でも思ってしまう…
もう何一つも手離したく無い、と。
「…それを聞いて安心したにゃ。」
それを聞いて笑顔を浮かべる黒歌を見て、悪くは無いと改めて思う…残念ながら恋愛感情は今の所無いが、家族としてこれから先も大事にして行きたいと。
「じゃ、寝るにゃ。」
「ああ、おやす…そう言えば…」
「どうしたにゃ?」
「お前、どうやって朱乃から離れたんだ?」
黒歌は器用な方だが、能力的な相性もあるのか、朱乃を起こさず離れるのは難しい…大抵は起こしてしまい、朱乃が離れるのを嫌がり、元の体勢に戻ってしまう…大抵その事で後で私が文句を言われる(朱乃が私の次に黒歌を気に入っているのを知っていて、押し付けるパターンの多い私はそれについて何も言えないが…)
「…セラフォルーに押し付けたにゃ。」
「…だからか。さっきからあいつらの気配を寝室から感じるのは。」
セラフォルーが朱乃に締め上げらたり、電流を流されて起きない訳は無いからな…
「…起きてるの?」
黒歌でもさすがにまだ意識して探らないと分からないか…
「起きてるな「先に言って欲しかったにゃ…あんたと子どもの話したから、抜け駆けしたって二人から責められるにゃ」…そうなのか?」
青い顔をする黒歌を見て、事態の深刻さを知る…いや、待て。
「話を振ったのは私からだが「それでも割り切れないモンなのにゃ」…そういう物か。」
そう言うのも正直、良く分からないな…そもそも私は元は人間の筈だが…どうにも元の自分の事が曖昧だからか、価値観のズレを感じる…まあ、私が深い付き合いをしている人間は実質、クレアとアーシア位だがな…
「こうなったらあんたも来るにゃ。事情を説明して欲し「断る、めんどくさい」…にゃんで?」
「あの二人が私との子どもを欲しいかはともかく…今行けば確実にヤる羽目になる…」
「……聞こう聞こうと思ってたけど、あんたは嫌にゃの?」
「…元々、私に性欲はほとんど無いからな…まぁ、質問に答えるなら、嫌な訳じゃない…ただ、お前ら限度を知らないからな…面倒にもなる。」
「それは…あんたが余りシてくれないから…その癖アザゼルたちとは隠れてシてるって言うし。」
……和解した気でいたが、まだ気にしていたか。
「言い訳するつもりは無いが言わせてくれ…正直、あいつらとヤってる頻度もそう多くないんだ…お前らとの方が多いくらいだよ。」
「本当に?」
「ああ。…何ならあいつらに聞いてみると良い「それを言えるあんたの神経が分からにゃいにゃ」……悪かった。」
最近は理由が分からなくても謝る癖が着いてしまったな…めんどくさい以上に単純にもうこいつを怒らせたくないからだが。…良く挑発して、じゃれていた頃が懐かしい…そんなに時間は経って無い筈なんだが、どうしてこうなったのか…
「…にゃんで私が怒ってるのか分からにゃいにゃら謝らないで欲しいにゃ。」
「……」
バレたか…
「とにかく!さっさと来るにゃ。」
「分かったよ…」