「ちょっ、ちょっと待って…!僕言ったよね…!僕を斬ったら…ヒッ…!」
その言葉に対する返事として屈んだ私は尻餅を着いた奴の足元に刺した剣を妖力解放した右手で掴み奴の方までスライドさせて行く…
「…お前のあの言葉だが…私は人間で言う致命傷になる傷を与えなければ良いと言う意味だと思ったのだが、違うのか?」
移動させた剣を奴のアレの有るだろう位置の直ぐ前で止める。
「何その拡大解釈!?僕に危害を加えるの全般ダメって意味に決まってるじゃん!?てか普通の人間の男は無麻酔でアレを切り落とされたら普通死ぬと思うんだけど!?」
「お前人間じゃないだろ?」
「そうだけど…!って違う!とにかくダメ!」
「ふぅむ…」
私は剣を抜くと背中に持って行き、仕舞う動作をする…背中から重みが消えた。
「つまり、私がお前に危害を加えなければ良いんだな?」
「そ、そうだよ…!」
「そうか…オフィーリア!」
「何?」
「こいつの最近の趣味は私を通してこの世界の観測をするこ…!」
私はその場から飛び退いた。
「ヒッ!?何で君が!?」
妖力解放をして奴まで一気に距離を詰めたオフィーリアは無言のまま、機敏に動く奴に向けて剣を振るう。
「そりゃ怒るだろ…お前今日、いや…もしかしたらもう昨日になるかも知れないが、当然私たちの事を見てたよな?」
「そっ…それは…わ!?」
夢の中とはいえ、既に酔いの冷めた私からすると黒歴史になるのは確実だが、私はオフィーリアと致してしまっている…そしてこいつはそれを見てた。
私は今更だからそれ程気にしないが、いくら奔放なオフィーリアでも、許可も出してない…それもこんな存在自体がふざけている奴に覗き見をされていると知れば普通は心穏やかではいられないだろう…
「いきなり漣の剣とは…良かったな、オフィーリアは全力でお前を消す気満々みたいだぞ?」
「良くないよ!?わぁ!?」
腰が抜けたのか、四つん這いの奴に振るわれた剣を奴はその体勢のまま、跳んで躱す。
「はっ、早く止め「断る。今のそいつを止めようとすれば最悪私も斬られる」今日は本当に用があって来たんだってば!早くしないと時間切れに…!あ~もう!」
頭の上で振り下ろされた剣を奴が両の手の平を合わせて止めた。
「ふ~…やっと止ま「…」ぶげら!?」
「白刃取りは勝手だがな…私たちは基本、別に剣士として正々堂々戦う事を信条にしてる訳じゃないんだ。剣が使えないなら他の物を使うだけの話だ。」
奴はオフィーリアに顎を蹴り上げられて悶絶していた。それでも剣を止めた手は離れないんだからさすがだな…さて、そろそろ止めるか。
「オフィーリア…もう良いだろ?どうせこいつは少々斬った所でどうせ死なんし、この世界には制限時間があるらしい…余り時間を無駄にしたくない。」
「あんたがそれ言う訳?…あんまり納得行かないけど…まぁ良いわ…今回はこれくらいで勘弁してあげる。」
オフィーリアがそう言うと剣から奴の手が離れ、オフィーリアが剣を背中に刺す…
「たっ、助かった…!」
「…で、結局何の話なんだ?さっさと話せ。」
「む…!その前に謝「オフィーリア」ごめんなさい!」
その場で綺麗な土下座を始める神(笑)に溜め息を吐く…最初に攻撃を仕掛けた私に問題あるのかも知れんが…それにしたってこれは酷い…本当に何の為に出て来たんだこいつは…