……その後の話?別に大した問題は起きてない…強いて問題があったとしたらあの日…目を覚ましたら何時の間に部屋に入って来たのかテレーズがいて、裸の私とオフィーリアをしゃがんで見下ろしていたくらいか…
テレーズは完全にニヤニヤしており、別に怒っていたりはしなかった(妙に機嫌が良かった気もする…)
『早く服を着た方が良いぞ?』
…と、言われた事だけが未だに記憶に残っている…ちなみにその瞬間はまだ呆然としていたが、直ぐそこに黒歌たちが眠っているのを思い出し、オフィーリアとかなり焦りながら服を着た。
そう…本当にそれくらいなのだ…それ以上の問題は起こらず、渦の団の連中からは何のリアクションも確認出来ないまま約束の日程が過ぎ、クレアたちが戻って来てしまった…オーフィスのコピーは普通に消えた。クレアがごねる間も無く、本体のオーフィスが戻るのと同時に自壊した。僅かな欠片も残さず完全に消滅したのだ。
本体が記憶を共有していたのは間違い無く救いだろう…例の少女に早く会いに行きたいと言っているしな…
そして私は用務員業務に復帰した…渦の団をどうこう出来て無い以上、私が家を離れるのは悪手にしか思えないがオーフィスは大人しくなっているし、それ以上に今は優先すべき事が出て来ている…
それはもちろんハイスクールDxD原作主人公である兵藤一誠の動向を見る事…だが、一ヶ月以上経っても何の問題も起こらなかった…と言うか、起きようが無いと言えば無い…何せ中心になるオカルト研究部の活動自体がろくに無いのだから…とは言え、リアスたちは時々は全員で集まり、ちゃんと特訓をし、レーディングゲームには参加しているらしい…
…そもそも私には観戦する権利も実質無ければ、参加資格も当然無いのだから、ここで問題が起きていても本当にどうしようも無い訳だ…と思っていたのだが…
『いや、別に観戦は構わないよ?』
…そうサーゼクスにあっさり許可を出されて拍子抜けした…ま、見れる様になっただけで結局私が何も出来無い事には変わりないがな…
何にしても私ももういい加減気付いている…今ある問題を片付けなければ恐らく原作は進まない…そしてその問題の内容も分かっている…もう兵藤一誠がどうの、という段階の話では無いのだ…こういう展開になったのは間違い無く私のせいで、私が動かなければどうにもならない。
……もう出方を待つのは止めだ…どうせ奴らはこの世界の都合に従い動かないし、このままなら奴の言う通りこの世界は滅ぶのだろう…ならば…
「オーフィス、渦の団の本拠地まで私を案内してくれるか?」
その日…私はこの世界に来て、恐らく初めて物語に積極的に関わる選択肢を選んだ。
番外編終了。