「あんたとやるのは何度目だったかな?」
「…私がレーディングゲームに参加した時を含めれば…十六回目だな。」
私は手を組んで、身体を捻りながらライザーの疑問に答えた。
「何時もは二人だけでやるが…私の仲間を呼べとはな…そんなに自信があるのか?」
私は改めて周りを見渡しながら、ライザーに聞く…所謂コロシアムを模した空間…観客席の奴の背後側には奴の眷属、私の後ろは私の家族であるクレアにアーシア…それにもちろん黒歌と朱乃、セラフォルーもいる…何故か、リアスたちにテレーズとオフィーリアもいるがな…と言うか、リアスはともかく…サーゼクスとグレイフィアはこっちで良いのか?
「惚れた女に何時までも負けたままってのはどうにも男としてさ…やっぱりきっちりケリは着けたいんだ。」
「……それが十五敗してる奴のセリフでなければ格好もつくんだがな…いい加減諦めてくれないか?」
「そう言うなって。てかもう長い付き合いだから分かるよ。あんたやっぱり押しに弱いだろ?やらないとか言っててこうやって受けてくれるもんな?」
「アホか…お前がしつこいからだ…全く…ガキが…」
「目上振るならさ、どうせ身体も許してくれたんだし、これも一回くらい譲ってくんないか?」
「ほう…それでお前は良いのか?」
「冗談。マジのあんたに勝てないと意味無いさ。」
「何時になるんだろうな?」
「今日俺が勝つかもしんないぜ?」
「言ってろ。そろそろ始めるぞ?」
「良いけど…あんた本当にそれで良いのか?」
「何がだ?」
「…剣を使わないのか?」
「お前ごときに抜く必要は…フッ…冗談だ…お前を斬っても時間の無駄だからな…殴った方が早い。」
私を篭手を嵌めた片手を奴に向ける…
「不服か?」
「いや、それならあんたは俺を思いっきり殴れるって事だろ?正直興奮するぜ…」
「変態め。」
「惚れた女には…男は誰でも変態さ。」
「反吐が出る…とでも言えば勃ったりするのか?」
「おう!勃つ勃つ!」
「……今日はこの後家族サービスだ…お前が余計な事を考えない様に握り潰してやるよ。」
「そんなプレイも楽しそうだな!」
「…最近お前の眷属にお前の変態度が増してると愚痴を言われるんだが…私のせいか?」
「俺は元々あんたの容赦の無さに惚れたかんな。」
……何時もの事だが、やる気が失せて来るな…無駄な会話をせずにさっさとやって終わらせば済むんだろうが…ついついこいつと会話してしまうんだよな…
「もう良い…始めるぞ。」
私は半身になって構える。
「あれ?動かないのか?」
「良いから早く来い。」
「へぇ…じゃ、遠慮無く行くぜ!」
奴の足が炎を纏い、地面を滑る様に移動し、私の前に到達し私の顔面に拳を繰り出す…
「ハアッ!」
燃え上がるその拳を顔に受けた瞬間、私は奴の腹を殴りつけた。
「グエッ!?」
情けない悲鳴を上げて吹っ飛ぶ奴を私は冷めた目で見詰めた。