「そう言えばリアス?」
帰りがけ、小猫を除く眷属一同と寛ぐリアスに声をかけた。
「何かしら?」
「小猫の予定は把握してたりするのか?」
「…私は眷属の事を家族の様に思ってはいるけど、プライベートには干渉しないわ…寧ろそう言う貴女は知らないの?一緒に住んでるでしょ?」
「いや…分からないな…」
「じゃ、貴女もそうって事でしょ?」
「……」
ま、良く考えればそうなのだが…私たちは休日も割と一緒に過ごす事が多いからな…人見知りの気があるアーシアは当分無いにしても、何れクレアも友人との予定を優先したりするのだろうか…?
「テレサ?」
「…ん?ああ、何だ…?」
「…何だじゃ無くて会話の途中で貴女が黙り込んだんでしょ?どうかしたの?」
「いや…何でもない…悪かったな…」
私は何を考えていた…?クレアがそれで良いなら…私も良い筈だ…やれやれ…やはり今日は少し疲れているのかも知れんな…ま、今更今日の予定は無しには出来んからな…
「…謝る程の事じゃないけど、具合でも悪かったりする…?」
「私たちは病気とは無縁だ…」
「…人間がなる病気なら、悪魔もあまりかからないけど…種族特有の病なんかはあったりするわ…貴女たちにもそう言うのあったりするんじゃない?」
なるほど…
「…あるかもな…と言っても私は把握して無い…」
「テレーズに聞いてみたら?」
「そうだな…」
「テレサ、そろそろ行くわよ?」
黒歌に呼ばれたか。
「ああ…じゃあな、リアス…」
「ええ、また…」
現世に戻ろうとしたらゼノヴィアが見送りにやって来た…と言うかあいつら今日は冥界に残るんだな…
「皆さん、また…」
各々挨拶しながら魔法陣に乗ってアパートの近くに戻ったらふと思い出した事があった…私は歩きながら黒歌に耳打ちする…
「黒歌。」
「ん?にゃに?」
「ゼノヴィアに女らしさを教えてやってくれないか?」
「……自分の事棚に上げて良く言えるわね…」
私も正直そう思う…だがな…
「以前、ゼノヴィアが兵藤を襲おうとした事があったそうでな…」
「あの…襲うってまさか…性的に…?」
「そうらしい…あの頃よりマシになってるだろうとは思うが…万が一って事もあるしな…頼めないか?」
「ん~…分かった…取り敢えず何か考えとく…」
「助かる…」
「お二人で何か内緒話ですか?」
「朱乃、そう怖い笑顔をするな…別に大した話じゃないさ…」
「あら、ごめんなさい…そんなつもりは無かったんです…それで何か深刻な話ですか?」
「ふむ…どちらかと言えばお前には言った方が良い話だな…ゼノヴィアの話だ…」
「あー…なるほど…」
「名前を言っただけで何か思い当たる事があったのか…?」
「素行が悪いと言う程ではありません…愛嬌の範囲には収まっています…彼女の事を黒歌さんに?」
「まぁな…」
「そう言う事でしたら私も「「う~ん…」」あの…お二人とも、何か…?」
「そうだな…お前は気の着いた辺りで軽く声をかける程度で良い…」
朱乃は優秀な奴だが、張り切ると割と空回りするタイプだからな…
「基本的に私がやるから大丈夫にゃ。」
黒歌もその辺は良く分かっているのではっきり断りを入れている…
「はぁ…分かりました。」
不思議がってはいる様だが、朱乃は引き下がってくれた。やれやれ…