家で軽く用意をしてから遊園地へ…と言うかこの面子で行ったの初めてじゃないか…?クレアと二人でいた頃は時々来ていたのだがな…
「…で?何でお前らも来る?」
私は何故かついて来た二人に声をかけた。
「お邪魔か(しら)?」
テレーズとオフィーリアがそう答えた。
「…お前らも家族みたいなもんだから別に良いが、どう言う風の吹き回しだ?」
と言うか、オフィーリアも来たらまた書類が…ま、良いか…後日二人で片付ければ…二人がかりなら大した手間でも無い…と良いんだがなぁ…
「良いんじゃにゃい?少なくともクレアとアーシアは喜んでいるし。」
「お前らは良いのか?」
「私は構いませんわ。」
「私も良いよ☆」
…朱乃はともかく、セラフォルーが良いなら良いか…
来たは良いものの…人数がそれなりに多いので結局別れて回ることに…後で合流する事にして私はクレアと黒歌と共に乗り物に乗っていたが、黒歌に一旦クレアを任せて、私は何処かに落ち着く事にした……疲れは無いが、この類いのアトラクションは実はあまり楽しめないのが正直なところだ…クレアは少し残念そうにしていたが、承諾し、黒歌は苦笑いしていた…ま、あいつなら分かるだろうな…
ふぅ。昔ならクレアと二人だったからこういう事は出来無かったが、今は何も言わなくても分かってくれる家族がいるから楽で良い…ん?
「ちょうど良い…」
適当に歩いているとベンチを見つけた…座るとしよう…
「っ!?」
座ってすぐ違和感を感じた…ベンチそのものには問題は何も無い…この感じは…
「おい、そこのお前…」
私は後ろに振り向き、さっき後ろを通った人物に声をかけた。顔に見覚えは…ある気がするな…
「ん?私か?」
この声…少し低めだが女か…間違い無いな…
「お前…クレイモアか…?」
「どう言う意味だ?」
「惚けなくて良い…お前から妖気を感じ取れる…」
「ふむ…質問に質問を返す様で悪いが、お前もそうじゃないか?」
そこで私は舌打ちをした…そう言えばこいつがそうなら私の事もすぐ分かった筈だ…わざと声をかけさせたのか…
「ああ。そうだよ…私も半人半妖の身だ。」
「そうか、なら…私はミリアと言う。」
…道理で見覚えがある筈だ…
「嘗てのNo.6…幻影のミリア、か?」
「私を知っているのか?」
「別にお前と面識は無いよ…と、私から声をかけてなんだが…一旦立ち去った方が良いぞ?」
「何?どう言う「あら?お話中だった?」っ!?」
ミリアがちょうどやって来たオフィーリアの声に反応してしまった…不味いな…
「ミリア…そいつは…お前の思っている通りの奴だ…だが…動くな…もし…今ここで戦る、と言うなら私はお前を止めなくてはいけない。」
「…どういう事だ?奴は死んだんじゃないのか?」
「ちょっと…ミリアってまさか…」
「お前…覚醒者狩りの仕事で以前組んだ事があるだろう?No.6…幻影のミリアだ…」
「あー…なるほどねぇ…で?貴女はどうするの?この場で私と戦いたい?」
未だに妖気の漏れ続けるミリアにオフィーリアが声をかける…
「馬鹿、煽るな…ミリア、頼むからこの場は引いてくれ…コレは私の携帯の番号だ…それぐらい持ってるだろ?後で落ち着いたら連絡してくれ…」
私が差し出したメモを奪う様に掴むと、ミリアは去って行った。
「行ったわね…」
「全く…心臓に悪い…」
「何でここに彼女が?」
「知らん。向こうから接触して来たが…お前が来て殺気立ち始めたから用向きを聞けなかった…」
「それは…悪かったわね…」
「…ふぅ。良いさ、今回は仕方無い…と言うかお前一人か?テレーズはどうした?」
「少し離れたところにいるわ…私は飲み物を買いに来たの「あっちには自販機の一つも無かったのか?」テレーズに渡すミネラルウォーターが売り切れだったの…」
「なるほどな…取り敢えず、ミリアがこの場であれだけの妖気を撒き散らしたんだ…間違い無くテレーズも気付いただろう…」
「そうよねぇ…やっぱり説明しないとダメかしら?」
「当たり前だろう?そもそも向こうは私の携帯の番号を書いたメモを受け取った…また接触して来るだろう…テレーズへの説明は任せて良いか?」
「…貴女もしかしてここでクレアたちを待ってたの?」
「じゃなきゃ、私が一人でいる訳無いだろう?」
「…そっ。分かったわ…じゃ、後でね…」
「ああ。」