今更ながらに今日眠いのはそもそも家族の食事を作る為に早く起きたからじゃないのかと思いながら意外にも大人しく私を挟む様にして、ソファの両端に座るヘレンとデネブの二人を横目で見ながら考える…
と言うか案外手間はかかったな…良く考えたら、外で食べざるを得ないセラフォルーと自分の勤めてる店で食べる黒歌に小学校で給食の出るクレア以外は基本的に昼食を作る必要が出てしまう…具体的にメンバーを言えば、朱乃、アーシア、小猫の三人…好き嫌いはあまり無く…そこまで量の食わないメンツだ(少なくとも朱乃と小猫は平均…クレアとアーシアが少な過ぎる…)
…だがやるとなればつい、凝ってはしまうわけだがやはり大変なのは大変だ……正直こう言うのはこれからもたまにやるだけにしておこう…
「なぁ、まだなのか?」
「知らん。文句はサーゼクスに言え…と言ってもあいつも割と忙しいからな…大人しく座って待ってろ。」
そう結局サーゼクスにはミリアたちの事をバラした。と言うかただでさえ眠い朝から二人にいきなり襲われた時点でもう知るか、と言う思いに駆られたのが正直なところだ…
「あんた私を子供扱いしてないか?」
「気の所為だ…」
「……」
逆方向にいるデネブが…胸のところで腕を組んで、目を閉じたまま黙りこくってるデネブが…とにかく不気味で不気味で仕方が無い…
今別室でサーゼクスと話してるミリアとアザゼルが本当に羨ましいな…立場的にこっちの方が面倒だ…
それから更に十分くらいして(体感的には倍は長い…主に横でうるさいヘレンと、黙ったままプレッシャーかけ続けるデネブのせいで)
「待たせて悪かったね…」
「いや、良い…アザゼルとミリアから事情は聞いたな?」
「ま、聞きはしたけどね…」
「ふぅ。サーゼクスには先に言うべきだったな?アザゼル?」
「……おう。」
「すまない…私が会いに来てしまったから…」
「ミリア、敵味方の判断がしにくい今のお前の状況じゃ仕方無いだろうさ…」
「いや!姐さんが悪いわけじゃ「ヘレン、この状況では私たちが無闇に発言する方がミリアの立場を悪くしてしまう」でもさ!」
「はぁ…落ち着けよ、別に私もサーゼクスも…そこで空気読んで黙ってるグレイフィアとアザゼルも別にミリアの事は責めてないさ…もちろん私もな…最も、お前らがいきなり襲って来た事については思うところもあるが。」
「…私たちは何をすれば良い?」
「デネブ、今責めてないと言ったろう?反省する気があるなら今更グダグダ気にするな…悪い様にはしないさ…そうだな、お前らもこの町…駒王町で暮らしてみないか?」
「そんな事…出来るのか?」
「可能さ…少なくとも私は出来ている…アザゼル、もう住む場所の目処は立ててるんだろう?」
「まぁな…その事を何れサーゼクスに相談しようと思ってたんだけどよ…」
「予定が早まっただけだろう?今からすれば良いじゃないか…さて、話が纏まったところで私は行くぞ?仕事があるからな…サーゼクス、悪いが後は任せていいか?」
「ああ、構わないよ……この三人は信用して良いんだろう?」
「オフィーリアの十倍は信用出来るさ。」
「なら、大丈夫だね…」
「そういう事だ、じゃあな。」