せっかく相席したのに私の料理が来る前に二人が帰ったが特別話したい事があった訳でも無いし、元々一人の方が気楽だ…多少腑に落ちない気分にはなるがな…そんな事を考えていたら料理が来た。
…そろそろ昼休みも終わる時間だし、誰かが相席しに来る前にとっとと食べてしまおう。私は運ばれて来たドリアにスプーンを差し込んだ。
食い終わり、コップの水を飲み干してそのまま席を立ち、レジへ向かう…で、何で釣りを貰った後適当に礼を言って、軽く愛想笑いしただけでこの店員の女は顔を逸らすのかね…単に態度が悪いならそれはそれで別に良いのだが…耳が赤くなっているのが私からははっきりと見える…どうやらさっさと立ち去ったほうが良さそうだな…やれやれ…当分弁当は忘れな…いや、しばらくは自分で作る気も無いから問題は無いか。
学園が見えて来たところで近くの電柱の影に隠れる…おいおい…頼むから見間違いであって欲しいんだが…電柱から顔を出す……見間違いじゃ、無かったか…私は来た道を戻り、角を曲がったところで立ち止まり、携帯を取り出した。
「もしもし…アザゼルか?…そっちにヘレンとデネブはいるか?」
『…それがよ、ミリアと店から帰ったらいねぇんだ…こうして電話して来たって事はどっかで見たのか?』
「いや、学園の前にいるんだ…」
『マジかよ…』
「あいつら相変わらずコート着込んでるしな…正直かなり怪しい…」
『今からそっちに行く…』
「そうしてくれ、と言うかお前ここの教師だろ?」
『…ミリアを送ってから戻るつもりだったんだよ…あの二人の例もあるし、正直不安だったからな。』
「まぁ良い、急いでくれるか?間違い無くあいつら私に絡んで来るからな…と言うか、話したのか?私が学園で働いているのを?」
『誤解の無い様に言っておくがよ、言ったのはサーゼクスだぜ?』
「……今夜にでも呼び出して半殺しにするか。」
『おー怖…サーゼクスに同情するぜ…』
「被害者は私だぞ?」
『やり過ぎだろ、どう考えても。大体、この場合責められなきゃなんねぇのはあの二人の方だろ?ちゃんと自分たちが今どういう立場なのか説明したしよ。』
「…一理あるな。そうだな…そんなに相手してやりたいなら受けてやるか。」
『町中でやる気か?』
「サーゼクスにセッティングして貰うさ。あいつも原因だしな」
『勝てるのか?』
「正直に言えば分からないな…」
『何だ、そんなに強えぇのか?』
「未知数だな…ただ、そもそも決して弱くは無いよ、あの二人は。」
『へぇ…そいつは見物だな。』
「主催は悪魔側だ。お前堕天使だろ?見物料取るぞ?」
『硬ぇ事言うなよ。ま、どうしても払えって言うなら払うけどよ。実際それだけの価値はあるだろうしな。』
「お前が実際に見て面白いかは分からんがな。」
『ま、とにかくもうすぐ着くからよ。』
「ああ、待っている。」