「…で、話って?」
「…ミリーの事なんだけどさ「帰っていいか?」待て待て。いや、本当に待ってくれ、こっちも必死なんだって。」
「…ドーン…俺の持論で悪いが一言良いか?」
「…ん?」
「お前のその普段の態度ってさ、好きな相手にする反応じゃないと思うんだ。」
「いや、俺だって分かってるんだけどさ…」
今日は休日。俺を家に連れて来たドーンからの相談内容は簡単に言えばミリーと付き合うにはどうしたら良いか?…物凄く帰りたい。これが初めてじゃないし…。大体ミリーの反応見る限りどう考えても脈は無い。と言うか普段から自分をぞんざいに扱う人間を好きになる例って無いと普通は無いと思うんだ。…いや、好きな人に照れくささで意地悪するとかいう感覚は男として良く分かるんだけどな…
「…そもそもミリーが好きなのはどう考えてもラ「あ〜!聞きたくない!」あっそ。」
「まだだ!まだ俺は諦めない!」
「……」
勝手に自分から結論出して喚き始めた。…今のうちに帰ろう。…他に用あるし。
「じゃあ俺は帰るからな。」
ドーンの家を出る時、チラッと机の上のオルゴールを見た。…ドーンの妹さんとは余り接点は無いが話した事は何度かある…幽霊は見えないが何となく謝ってる雰囲気を感じた…気にしなくていい。念じ、ドアを閉める
「…話はラティの事か?」
「…うん。」
ここはミリーの家。……父親のマルトスさんはさっき出かけた。…年頃の娘と同年代の男を部屋に二人っきりにするのはどうかと思うのだがマルトスさん曰く「昔から一緒だった君たちなら信用出来る」だそうだ。まあ俺も誓って手を出したりしないが。……アスナが怖いし。
「…ちょっとキリト、聞いてる!?」
「聞いてる聞いてる。で、ラティに振り向いて貰う方法だっけ?…難しいと思うぞ?あいつかなりの鈍感だし。」
「…そうだよね~…この前なんて私…」
また始まった。…ミリーのアプローチは絶対にラティには効果が無い。…何せ前世で散々アスナに言われた俺より鈍感だし……ミリーはこの町に他に同年代の女子がいなくて良かったよな…ラティは見た目も性格も決して悪くないからライバルは多くなりそうだ…ミリーの愚痴を聞いてるとアスナの苦労が少し分かる気がする……
「…なぁミリー、ラティの場合直接言った方が早いと思うんだが「出来るわけ無いでしょそんなの!?」……」
「そっ、それにこういうのは男からするものでしょ!?」
「……」
俺先に告白して良かった~。……いや、まああの時はアスナから身を引こうとしてたから俺が引き止めただけなんだけど……
「…ほら!キリトも何か方法考えてよ~!」
「ちゃんと考えてるって。ほら、こういうのはどうだ…」
今日は帰りが遅くなりそうだな…窓から夕日の光を浴びつつ俺はそう思った。