突然現れた二人組の男女は何処か見覚えのある服装をしていたがそんな事は今問題じゃない…!
俺は反射的に三人の前に出ると背中の剣に手をかけていた。
「…誰だ…!お前らは…!」
目の前の連中に襲って来る気配は無い…寧ろ困惑している様だったが関係無い。状況次第で敵になる可能性はある…!警戒を解く訳にはいかない。
「…そんなに警戒しないでくれ…。こっちに争うつもりは無い。」
男の方が俺にそう言うがそれを信じろと言う方が無理な相談だ。……そもそもこいつらは怪し過ぎる…!
「…あんたらが何者なのかは正直に言えばどうだっていいんだ。…単刀直入に聞く、石化病について何か知ってるか?」
俺は腹芸は得意じゃない。最も相手は嘘が余り得意なタイプじゃないのか、それとも意外な切り口から攻められて動揺したのかは分からないが奴らからは確かに反応があった…こいつらは今回の件について何かを知っている…!俺は半ば確信していた。
「…何か、知ってるな…!」
「…話しても構わない…が、まずその手を下ろしてくれないか…?さすがにそこまで警戒されると話せるものも話せない。」
「…おい、キリト…。」
後ろで話についていけなかったラティから声をかけられる。…仕方無い、か。
「…取り敢えず話を聞くだけだ。…妙な事をしたら…斬る…!」
俺は背中の剣に手をかけたまま後ろに下が…
「…キリト、ちょっと待て。」
「…何だ…!…おっ、お前ら…?何でそんな怖い顔して俺を見てるんだ…!?俺が何かした「キリト、正座」はいっ!?「せ・い・ざ」はいっ!」
と、その場に正座させられた俺は無茶をするなと三人から散々説教をされた……本日二度目の正座の上、さっきよりも長く座らせられたおかげで精神的にもヤバい…てか、たっ、立てない…!
「…コホン。そろそろ話をさせてもらっていいかな…?」
と、俺の説教をしている間ずっと放っておかれた男女の内、男の方が声をかけて来た……あー…うん。もう警戒する必要も無いかもな…少なくとも俺が説教されてる間、向こうは何時でもこちらに危害を加えることは出来た筈だ…。つまりこいつらは今の所一応味方と思っていいだろう…最も俺たちの現状を打破出来る存在なのかはまだ分からないけど。
「…こいつが勝手に決めたんで不本意ですがこちらも煮詰まってるのは確かなんで…取り敢えず話だけなら…。」
ドーンが纏めてくれる…。恐らくこれから始まるのは至極真面目な話な筈だ…何か俺のせい(なのか?)で空気が緩みまくってるけど…。取り敢えず俺は産まれたての子鹿の様に足をプルプルさせながら何とか立ち上がり一応の体裁を整えるため二人を睨み付け…
「…キリト、まだ座ってろ。」
ラティに肩を押さえられて無理矢理座らせられ…
「そうじゃない。正座だ。」
「え!?」
三人が俺を睨んでいた。おい!?それは今俺に向けるもんじゃないだろ!?……はいっ!座りますごめんなさい!?
三人の圧にビビった俺は本日三度目の正座に入った。