ネタ帳   作:三和

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キリトがスターオーシャンの世界に転生した16

結論から言えばそいつらの話は荒唐無稽、且つ意味不明と言った所だった…今、この世界に生きる俺の常識に当てはめればな。

 

「…神様?」

 

「…私たちは神様では無いわ。ただ、貴女たちより少し進んでいるだけの人よ…。…尻尾は無いけどね。」

 

「…あっ!本当だ!」

 

嘗てこことは違う世界に生きていた俺の常識に当てはめればこいつらの話の意味が分かってくる…。

 

ラティたち、この世界の住人は空の向こうには聖域があってそこには創造神トライアが住んでいる…という宗教観が根強い。…こいつらが空の上から来たと言うのを事実とした場合、ミリーの反応通りそれは神様に他ならないだろう…だが、ラティたちこの世界の住人には悪いが俺はそんなものを信じた事は無い。……俺の常識では空の向こうには宇宙がある。…こいつらの話を信じるならそこから来たのだろう…。こいつらが向こうの世界で良くテレビなんかで取り上げられた宇宙人等と言うつもりは無い。

 

…いや、この世界、と言うかこの惑星に来たこいつらは俺たちにとっては宇宙人に他ならないからあながち間違って無いけど…多分、こいつらは俺の知る地球より更に文明の進んだ地球から来た地球人だろう…もちろん違う可能性もあるがまず間違いは無い。道理でこいつらの服装に見覚えがあったわけだ…こいつらの格好は言うならば制服…いや、軍服に近いかな…テレビで見たSF関係の作品に出ていた登場人物たちの服装にも似てる気がする…

 

さて、こいつらの素性についてつい、つらつらと考え込んでしまったが話は聞いている…と言うか今の俺にはどうでもいいんだ…。俺はもう地球の人間じゃないからな。聞きたいのは石化病の原因だ。…いや、だから止めてくれ…銀河連邦とか設定盛りすぎだろ!?考えが脱線するから止めろ!?

 

「私たちに敵対するレゾニアが事もあろうにこの惑星ロークに伝染病の原因となった化学兵器を撃ち込んだ…。」

 

…そう言う事だったのか…ミリーが怒っているが俺は急速に頭が冷えていくのを感じた…それが本当なら俺たちの手に負える相手じゃない…!スケールが違いすぎる…!

 

さて、ここまで話したこいつらは結局何をしにきたのかと思えば俺たちの救済に来たんだとか…。再び黒い感情がもたげたが堪える…俺たちに見つかったのは予想外だそうでドーンや他のこの世界の住人を助ける事を条件にこちらに来ないかと持ちかけられている…ラティたちはもう他に方法が無いからとそちらに行く事を決め始めているが…俺は怒りを抑えるので必死だった…こいつらは俺たちから選択肢を排してる!

 

ここまで聞いた俺たちをこいつらが逃がす訳ない…!機密を守るのが仕事なんだろうしこいつらは多分命令を聞くだけの立場なんだろうがやり方が汚すぎる…!そもそもこいつらと俺たちには何の関係もない。…レゾニアの攻撃は完全にとばっちりだ。…巻き込まれただけの俺たちが何でこんな、デメリットの方が大きすぎる取り引きを持ちかけられなきゃいけない!?

 

しかもこいつらに着いてきたらもうここには帰れないだって!?ふざけるな!

…ラティたちはこの取り引きの理不尽さに気付いていない…!ドーンや他の人たちを助けられるならと承諾の方向に入っている…!くそっ!これじゃあ俺だけが異論を唱えるなんて出来ないじゃないか…!

 

目の前に広がる強い光にまた目をやられながらなし崩し的に今の生活を捨てなければならない事に俺は憤りを感じていた…。

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