「それにしても驚いたよ…まさか二人がそう言う「あー違う違う」え?でもキリトとアスナって…」
三人が向こうに戻った後、ラティがそう言ったのを聞いて誤解しているのに気付いたので、訂正する。
「恋愛の話だと伝える為に言っただけだよ…実際ドーンが一方的にミリーを好きなだけで完全に片想いだしな…」
「そうなのか…てか、キリトは知ってたのか…全然気付かなかったな…」
「……正直、普通ドーンを見てれば分かると思うぞ…」
寧ろ、何で分からないのかと聞きたい。
「そうなのか?何時も言い争いしてたから…とてもそんな風には思えなかったな…」
…聞けば、ラティの親父さんも中々お袋さんの気持ちに気付いてくれなかったらしいからな…親子揃って鈍感か…
「そう言うアプローチの仕方もあるって事だよ…ま、大抵は相手に嫌われるのがオチだからあんまりおすすめはしないけどな。」
「そっか…ん?そう言えば何でドーンの片想いだって分かるんだ?」
「……」
そうやって突然察しが良くなるのホント何なんだろうな…全く。お前がもっと早くにミリーの気持ちに気付いてくれていたら、こうなる前にドーンも諦めも着いてだろうに。
「俺はずっと相談を受けていた…ドーンとミリーの二人からな。」
「じゃ、じゃあお前はミリーが誰を好きなのか知ってるのか?」
「ああ。」
「教えて「嫌だ」どうして!?」
「お前だったらどうだ?ドーンの場合は仕方無かったにしてもだ…通常、相談した相手が勝手に自分の好きな奴を他人にバラしたら?」
「それは…俺だって怒ると…」
「そういう事だ。」
と言うか、ドーンじゃ無かったらミリーが好きな相手は俺か、ラティしかいないと思うんだが…仮にミリーが好きな相手が俺なら俺に相談する訳無いし、自動的にラティしかいないと思うんだが…さっきの鋭い指摘は何だったんだ…?
「そう言われてもやっぱり気になるなぁ…」
「他人の恋愛事情に一々興味本位で首突っ込むな…仲間であってもその辺は当たり前だ。親しき仲にも礼儀ありって言うしな…ま、どうしても気になるならミリーに直接聞けよ、ミリーが自分で言う分には俺は何も言わないし。」
ま、実際は他人どころかラティは当事者だけど。
「それもそうだな…分かった。…ちなみにキリトは好きな奴いるのか?」
「……今、首突っ込むなって言ったばかりだろうが…」
「良いじゃないか、教えてくれよ。」
「……その内にな。」
本当はもう教えてるけどな…例えもう会えないとしても、俺が愛したのはサチとアスナの二人だけ…それは今も変わらない。
「さて、馬鹿話して少しは落ち着いたか?」
「…そうだな、これでミリーと話せるよ。」
「…よりにもよってこれから眠りに着くドーンから告白されたんだ…多分、ミリーのショックは相当大きい…例えミリーにその気が無いとしてもな…しっかり励ましてやれよ?」
「ああ。」