ネタ帳   作:三和

398 / 837
るろうに剣心の世界に七夜の里があったら5

「…ところで、何処に行くんだ?一応旅支度はして来たが?」

 

「…京だ。」

 

「…!そりゃまた懐かしい……つか先に行ってくれや。俺が旅支度してなかったらどうする気だったんだよ?」

 

「知るか、阿呆。大体貴様の持ち物等、せいぜいその懐の短刀と煙草入れ位だろうが。」

 

「……んまあ、そうだけどよ……。」

 

「しかし貴様、短刀を捨てた割にその召し物は捨ててなかったのか?」

「……この御時世に幾ら警官だからってサーベルでなく刀刺してるあんたに言われたかあねぇよ。」

 

今の俺の格好は幕末時代の暗殺用の衣装だ。……真っ黒な着物と足袋……頭巾は被ってねぇがな。今更顔を隠す必要は無い。

 

「…サーベルは強度が足りないからな。それだけの話だ。」

 

「……そうかい。その癖どうせそいつは無銘なんだろう?強度が気になるならもっと良い刀使えや良いのによ……そいつ三日前に刺してたのと違う刀だろ?錆び付いているのかと思えば緋村は中々良い勝負したらしいな。」

 

「……貴様と無駄話をするつもりは無い。」

 

「良いじゃねぇか。どうせ先は長いんだ。少しくらい…!……相変わらず短気だねぇ。」

 

「……貴様は何も変わって無いな。……悪・即・斬は我々共通の正義だ。思想は異なっても、な。……だが貴様は違う。ただ快楽のままに人を殺した鬼だ。」

 

「で?志々雄も同類だ。だから俺を呼んだんだろう?鬼には鬼って訳だ。」

 

「……余計な事をすれば直ぐに斬る。」

 

「へいへい。指示には従いますよって。……なぁ一つ我儘を良いか?」

 

「……何だ?」

 

「緋村の所寄っていっても…!最後まで言わせてくれませんかねぇ?」

 

「…道草を食う暇は無い。」

 

「良いじゃねぇか。あんたどうせ緋村と殺し合いしたんだろ?卑怯じゃねぇか。俺だって今の緋村の実力を試してみてぇ……」

 

「……」

 

 

 

「…へぇ。ここが神谷活心流道場ねぇ……あんたそんな所で何してんだ?」

 

「……貴様一人で勝手に行って来い。手短にな。」

 

……どうせやらかしたんだろうな……色々と。

 

「……おう。んじゃ行ってくるわ。」

 

 

 

「ん?あれは…!」

 

道場から人目を気にしつつ外に出てくる奴が……

俺はその後ろ姿に懐から抜いた短刀を振り上げた……

 

「…!お主は……!」

 

「よう緋村!元気だったかァ!」

 

……成程。奴が失望したのが良く分かる……これは抜刀斎じゃねぇ……だがこの腑抜けは齋藤に手傷を負わせてる筈、……嗚呼っ!駄目だ。試したいだけの筈なのに抑えられねぇ……!

 

「さあ…!殺し合おう…!」

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。