食堂まで車椅子を押す
「……おはようマスター。今日は元気そうだな。」
「おはようございます、エミヤさん。ご心配をおかけしました。」
「……元気になったのは良いがあまり無理をしないように。また倒れたらいけないからな。」
「…はい。分かってます。」
スープ一杯を頼み飲み終わるとエミヤさんと少し話して食堂を後にする
「……どうだったよ、嬢ちゃんは?」
ランサーが食堂に入って来る
……マスターが食堂を出て行くのを待っていたのだろうか……
「……元気そう、だったな……」
「……そうかい……」
「……で、ルーンの効果はどれくらいかね…?」
「……呪いの進行を抑えるのと衰弱した身体の補助……もって後二週間ってとこだ……低下した運動能力はもう戻らねぇしそもそも機能停止寸前だった臓器は俺にもどうしようも無かった……恐らくだが効果が切れた後ルーンを掛け直してももう無駄だろうな……」
「……そうか。分かった。」
「……アーチャー……」
「……何だね…?」
「……お前、俺より先にここに召喚されたんだろ?この状況についてどう思ってんだ…?」
「……質問の意図が掴めないな。」
「……そうかい。んじゃ俺は行くぜ。」
「……ああ。」
ランサーの気配が消える
「……どう思っているか?……さあ?私には分からないな。」
……私とマスターはそう長い時間一緒にいた事は無い。確かに彼女と接した時間は他のサーヴァントに比べたらマシュを除けば一番長いと言えるかも知れない。
……だが別にプライベートな会話をした事は無いしそれこそ恋焦がれている訳でもない。
……彼女を慕うサーヴァントは多い所か、ほぼ全員だろう。彼女の特性は悪い言い方をすれば典型的な人たらしだ。優先順位の全てが他人であることもそれに拍車をかける
「……私からすればまるで鏡を見せられているようなのだよ、ランサー……」
彼女と私は性格と性別の違いはあれどそのあり方は非常に良く似ている。
そして……
「……彼女は嘗ての私よりずっと危うく、脆く、儚い……」
気が付くと破戒すべき全ての符を投影してしまっていた
……慌てて消す
「……かつての自分を殺そうとしたこともあったが……彼女からは脇目も振らず逃げたくなる……」
……マスター……どうして君は……
「……実は聞いてたなんて言えねぇ雰囲気だな。」
「……ランサー、悪趣味ですよ。」
「……あんたも聞いてるじゃねぇか。騎士王さんよ。」
「…!わっ、私はただ……!」
「……今回は何言っても説得力ねぇと思うぜ。」
「……」
「……さてと、マスターの様子を見てくるかねぇ……」
ランサーが消えた……恐らく霊体化したのだろう。
「……騎士王……そんな肩書きに何の意味があると言うのか……」
……私は所詮少女一人救う事が出来ないのだから……
あの時と何ら変わってない。結局私では誰も救えないのかもしれない……
「……いえ。やめましょう。そんな私を彼は否定し、救ってくれた……彼女は慈しんでくれた。」
決意を新たにする……私はここにいる他の英雄達と何ら変わらない。
……人理のためではなく彼女の為に……
……結局私たちは出来ることをするしかないのだから……
ネタ切れ(FGOはエアプ)
というかこれだと全ての特異点修復する前にぐだ子が死ぬ