「ちんで…?……ああ、ちょう思ってもち方ありまちぇんね…」
「え…?」
違うの…?
「落ち着いて聞いて欲ちいでち…お客ちゃまはまだ生きていまちゅ。」
「え…えええええ!?」
え!?生きてるの私!?うわぁ…そう分かったら何か今の体勢が急に恥ずかしくなって来た…
「なっ、何かごめんね「……」え…?紅ちゃん…!?」
紅ちゃんは気絶していた。……多分私が大声出したのが原因だと思う…私は取り敢えず紅ちゃんを抱えながら床を這い、二つ並んだ座椅子に紅ちゃんを寝かせる事にした…ごめんね…まあ起きたらまた言うけどさ…
「お見苦ちい所をお見ちぇちまちた…」
「わ!?土下座止めてよ!?悪いのは私だしさ!?」
相変わらず渾身の土下座をする紅ちゃんの頭を上げさせる…私が思ってる以上に真面目だよね、この子…
「こほん…ちゃっきのおはなちの続きでちが…」
「うん…」
「改めて言いまちゅ…お客ちゃまはまだ生きていまちゅ…でちゅが…」
そこで紅ちゃんは言い淀む…しばらく逡巡していた様に見えたけどやがて口を開いた。
「お客ちゃまが勘違いちたのも無理はありまちぇん…ここいるお客ちゃまは本当にたまちいだけのちゅがたなので。」
ここにいるのは魂だけの私、ね…
「…それじゃあ、私の身体は今どうなってるの…?」
何となく分かる…きっと私がここにいるのは魂に傷が付いたから…きっとその傷を癒す為に魂だけがここに来てる…普通なら元気になったら肉体に私の魂が戻り、私は日常に戻って行ける…でもそれだけなら紅ちゃんは別にこんなに悩んだりしない。
「……ちゅい弱が激ちいでち。…このままお客ちゃまが戻ってもちょのままちんでちまうかもちれまちぇん。」
……舌っ足らずな彼女の言葉に少し安堵する…もし、彼女が普通に"死"を口に出来ていたら私はそれを聞いてどうなったか分からない…さっき生きていると言われたから尚更に…彼女の口調のおかけで今、私はまだ平静を保ってられる…
「どうにかならない…?」
思い出して来た…そうだ…私は呪いのせいで死にかけてたんだ…全部は思い出せないけど…最後は自分で起きる事も出来なかった筈…
「申ち訳ありまちぇん…アチキにはどうちゅる事も出来まちぇん…」
そう言ってまた土下座しようとする彼女の身体に手を当て、止める。
「大丈夫…私も、本当は分かってたから。」
多分どうやってももう私は戻って来れない…あ…
「そう言えば…紅ちゃんは何で私が来るのを知ってたの?」
初めて会った時、紅ちゃんは私を待っていたと言った…まあその割に私が車椅子なのは知らなかったみたいだけど…誰かに聞いたのかな?
「ああ、ちょれなら「漸く気付いたか。」来たでちね。」
「え…だ「誰か、などと聞こうものなら八つ裂きにしてやるが」……あ!」
思い出した!
「巌窟王さん!?」
そこには何時か出会った覚えのある復讐者がいた。