「ちゃて、詳ちいはなちをお聞きちまちょうか?」
「……」
仕事が終わり、エミヤさんに車椅子を押され、紅ちゃんの所へ…うっ…怖い…何て言おう…そんな事を考えていたら溜め息と共に威圧感が消えて行くのを感じた…
「…顔を上げてくだちゃい…ちゅくなくとも今は怒ってないでち。」
「やっぱり怒ってた…?」
恐る恐る顔を上げながら聞いてみる。
「…当たり前でち。今回お前ちゃまと武ちゃちちゃまがやった事…壁に穴を開けた事はまあ、取り敢えずは良いでち…でも、お客ちゃまを危険にちゃらちた事…これは見ちゅごちぇないでち。ちゃいわい、廊下に誰もいなかったから良かったものの…一歩間違えたら大ちゃんじでち。」
「…ごめんなさい。」
私は改めて上げていた頭を下げた。
「…だから良いでち…とにかく理由をお聞きちまちょうか?何があったでちか?」
「うん…実はね…」
「成程…武ちゃちちゃまから聞いた事とちょう違無い様でちね、では本題でち、お前ちゃまはエミヤちゃまと男女のおちゅき合いをちゅる事になった…ちょういう事で宜ちいでちか?」
……エミヤさん、言ったんだ…まあ考えてみたらあの人、こういうのは筋通すタイプだよね…
「…うん…やっぱり不味いかな、元はお客さんだし…今は同僚になったんだし…」
雇い主の紅ちゃんが駄目だって言うなら付き合えない…
「…エミヤちゃまにも言いまちたが、アチキはべちゅに反対ちないでち。」
「え…良いの…?」
まさか…良いと言われるなんて…
「ただち!いくちゅか守って欲ちい事があるでち。」
「…何かな…?」
「まじゅ、ちぇつ度あるおちゅき合いをちゅる事…ちょういう関係になった以上、全く触れ合いが無いのは厳ちいのは理解ちていまちゅ。でちゅが!ここはあくまで旅館でお前ちゃまたちはここの従業員でち…ちょこを弁えて欲ちいでち。」
「…うん、分かった。」
と言うか私の方がヘタレてるからね…今は正直キスが限界だよ…。
「…後は言うまでも無い事でちが、公ちは分けて欲ちいでち…この二ちゅが守れるならアチキからは何も言いまちぇん。」
「…分かった「本当に大丈夫でちね?」…大丈夫。」
「ちんじるでちよ?」
「大丈夫…と言うか告白したのは私からだけど、完全にヘタレてるし「一ちゅ、忠告ちゅるでち」え?」
「意外とちょう言う人に限って…一度タガがはぢゅれると止まらなくなるんでち…改めてお聞きちまちゅ、本当に、本当に大丈夫でちね?」
「大丈夫。当分は清いお付き合いで行くつもりだから…」
「…ちん配でち「えと、何で?」何でって…」
普通、こういうのは男性のエミヤさんの方が問題視されるんじゃ…歳も向こうの方が上みたいだし。
「…これはアチキの勘でちが、エミヤちゃまは多分、女ちぇい関係で色々あったんだと思うでち。だから、こういう事には間違い無くちん重になると思うでち。」
「……」
合ってる…私も詳しくは聞いてないけど(本人も記憶が磨耗していてあんまり覚えてないって言うし…)でも、エミヤさんが女性関係でろくな事が無かったのはチラッと聞いてる…
「…つまり、単に私が我慢出来るかどうかって話?」
「ちょういう事でちね。」
もちろん大丈…あれ?何か自信無くなって来た…大丈夫だよね、私…?
「…取り敢えず今日はもう戻って良いでち。」
「…分かった。今回は本当にごめんね?」
私は一旦考えるのを止めて、もう一度紅ちゃんに謝った後、襖を開けて部屋を出た。