ネタ帳   作:三和

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人類最後のマスターが車椅子だったら50

ここで話が終わっても別に問題は無かったんだろうけど、何となく流れで話は進んでく…

 

「…で、俺が冬木市で呼んだのはアーサーだったんだよね…」

 

「……アーサー?アルトリアさんじゃなくて?」

 

「そうだね、要するに史実の通りの男の方。ちなみに直後にアルトリアと会ったから驚いたなぁ…」

 

「あー…黒い方の。」

 

……何で今更こんな話で盛り上がってるのかって?実は私と彼は今まで特異点で何をしたのかって話はしていない。基本的にカルデアでの日常の話しかしてない。それにしても…

 

「何か珍しいよね、君が男性サーヴァント召喚してるなんて。」

 

「いや…何度も言うけど別に狙ってた訳じゃないんけど…」

 

そう…彼が召喚するのは大半が女性サーヴァントなのだ…しかも…何故かほとんどのサーヴァントは彼に恋愛感情を抱く…

 

「狙ってなくて、八割が女性サーヴァントで、しかもそのほとんどが君に恋愛感情抱いてて、時々特異点そっちのけで君の取り合いしてたねぇ…」

 

「そうジト目を向けないでよ…それともやっぱり信じれない?」

 

「…清姫みたいな存在を御してたんだし、他の人にまで惚れられても不思議じゃないかも知れないけど…さすがにほとんど全員がヤンデレ化してるのは…はっきり言って何をやってるのかなぁ、とは思うよ?」

 

「う…やっぱり…?でも、俺も特別何かしたとは思えないんだ…きよひーは何故か会った時から好感度フルの状態だったけど…他は全然分からないんだ…もちろん俺としても大切な仲間だとは思ってたけど…」

 

「それじゃない?」

 

今まで何も言わなかったけど、何となく今ならその理由が分かる気がした。

 

「え?」

 

「君が接して来たのは英雄や、反英雄…色んな意味で普通の人として扱われて無いんだよ。でも君はあくまで対等に見てたから…切っ掛けはそこからじゃない?」

 

「…でも…そんな事俺には出来無かった…だって一緒にやって行く仲間だから…皆は物語の英雄でも、過去の偉人でも無い。許してくれるなら俺は戦友と呼びたくて…大抵はそれで喜んでくれたし、最初は特別に扱う様に言っていた人も何時の間にか俺と対等である事を望んでくれた…」

 

……私も同じ様な皆と接して来たから分かる…彼はタラシだ…それも英雄などの逸脱者に限定しての。そうなった理由も…多分、分かる…

 

「君、英雄譚には全然詳しくなかったんだっけ?」

 

「…えと、うん。…そもそも歴史も苦手な方だから偉人についてもよっぽど有名な人しか分からなかったし…」

 

彼は私が何を聞きたいのかをある程度察したのかそう答える…やっぱりね…

 

「……」

 

で、私はそこで言葉を切った。彼が普通で自分たちの事を全然知らなかったという事が彼女たちには新鮮で、それが一番の切っ掛けになっているとは言うつもりはなかった…彼の場合、自分で気付いた方が良いだろうし。

 

「えと、それで君は?確か冬木じゃサーヴァント召喚出来無かったってチラッと聞いた覚えはあるけど…」

 

彼の話が途中だったけど…聞く意味はあまり無いかな…洞窟の奥で待ち構えていたのは性別こそ違えど、同じアーサー王…と、なれば…間違い無く聖剣、エクスカリバーの撃ち合いが主になっただろうし…こうして彼がここにいる時点でどちらが勝ったのかなんて言うまでも無い。

 

「私は…ゴリ押し。」

 

「え?」

 

「さっきの話には出なかったけどキャスターのクーさんが野良で召喚されてたでしょう?」

 

「あー…いたね…て、事は…」

 

「私は盾を構えるマシュの身体を当時まだ出せた腕の力で受け止めてたの…アルトリアさんが聖剣の力を解放し続けてる間ずっとね…何処までマシュの為になったかは分からないけど結果的にマシュは耐え切った。その後は何とかエミヤさんを退けてこっちにやって来たクーさんが霊体化してアルトリアさんを仕留めてくれた…」

 

最も…あの時はわざとクーさんが突き出した杖を躱さなかったんだと今は思ってるけど…多分私たちの見極めが済んでいたからなんだろうね…最初から完全には悪の側に堕ちてはいなかった感じだったし。

 

「…で、その後はレフ教授に…」

 

「うん…悔しかったよ…所長は車椅子が無くて歩けなかった私を運んでくれて、戦い方を教えてくれた…ガンドを教えてくれたの。」

 

「って…まさか…撃ったの…?」

 

「撃ったよ…竜牙兵程度ならアレでケリは着いたね…その分私にもダメージは行ったけど…」

 

「……」

 

「…ほら、そう深刻な顔しないで。君だってもし、アーサーさんがいなかったら駆り出されてたんじゃない?」

 

「そう…かもね…」

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