「え~と……本当に任せていいの…?」
「ええ。大丈夫ですよ」
「う~ん……分かった。それじゃあおやすみ、そっちも根を詰めすぎないようにね」
「ええ。おやすみなさい」
先輩がドアを閉める音を聞きながら私は作業を……
「……」
私は席を立つとドアを開ける
「……ひゃっ!」
ドアが急に開いて驚いたのかその場に尻餅をつくその少女に苦笑しながら声をかける
「……そんな所で何をしてるんだ、セシリア?」
しばらく目を瞬かせた彼女はやがて自分で立ち上がり
「……差し入れですわ。ここで貴方が整備をしてると聞いたもので……」
「……そうか。有り難う」
「……中には入れてくれませんの…?」
「……申し訳ないが今は他国の代表候補生の専用機の整備をしている……何か急ぎの用があるのか…?」
「……」
彼女は何も答えない。……本当にどうしたというのだろうか……
「……分かった。少し待っていてくれ。」
「あ……」
名残惜しそうに彼女が手を伸ばしてくる
私はドアを閉め中に戻る
作業工程を保存したPCを落とす
私はドアを開けた
「待たせたな。入ってくれ」
「……はい」
何の疑いもなく入ってくるセシリアに嘆息する
……仮にもここには私しか居ないのだから密室空間で男と二人きりという状況にもう少し警戒して欲しいものだが……
「座ってくれ。」
私は先程まで自分が座っていた椅子を示す
「……貴方の席は?」
「……見ての通り無いが気に……どうした?」
突如セシリアが席を立つ
「……別の部屋から椅子を取ってきますわ」
そう言って彼女は部屋を出ていった
今度は私が困惑する。
「何だというんだ……一体?」
やがて彼女が椅子を持って入ってきて渡してくる
私は嘆息しつつ座る
「……それで何の用なんだ?」
「……どうして一年の貴方がISの整備を……?」
「……それは本題かね?」
「……いいえ。単なる私の好奇心ですわ」
しれっとそう宣う彼女に更に溜息を溢す
「……特例だよ」
お茶を濁すことにする
「……そうですの。ではもう一つ。貴方の専用機何ですが……」
「……こいつか?」
私は腕に着けたブレスレット型の待機状態のISを見せる
「……そうです……」
渋ってはいるが彼女の言いたいことは分からないでもない
「……君が聞きたいのはこいつの出所か?」
「…!そうです……」
「……それは君が個人的な好奇心で聞いているのか、代表候補生として聞いているのかどちらだね?」
「……代表候補生としてですわ」
「……悪いがその質問には答えられない」
「……理由をお聞きしても?」
「……色々あるがそもそも私にはこの事について答える権限が無い」
「…!それでは……」
「……国家機密クラスと思ってもらって構わない。ちなみにこいつ自体は単なる第二世代機だ、名前は無い」