私に課せられた罰則は反省文二十枚と一週間の謹慎だった
……甘過ぎる沙汰だ。恐らく姉がごねたのだろう。事情はどうあれ他国の代表候補生に大怪我を負わせ、教師に暴言を吐いたのだ。……私の今居る部屋は外から一見すると独房だが、私の希望が通り大型の冷蔵庫が置かれて飲み物と食材がちゃんと一週間分揃っている(私が我が儘を言ったわけではなく一週間食堂に行けない私のために姉が腕を奮うと言ったので命の危険を感じた私が文字通り発狂しかけたのを見かねた処置だ。)
「……専用機が取り上げられるのは当然として、携帯はそのまま。しかもエアコンがきっちり付いているのは罰則になっているのか?」
「……ここは一番良い部屋よ。織斑先生かなり我が儘を通したらしいからね」
答える声に溜息を吐くより先に頭痛がしてきた。
「……何故貴女がここに居るんです?更識生徒会長?」
「今更敬語なんて使わなくて良いわよ~。貴方と私の仲じゃない。」
「……そんな事は良い。何故ここに居るかと聞いているんだ」
「そりゃ貴方が妙な事をしないように見張りをね…後は身の回りのお・せ・わ」
彼女が開いた扇子には監視!と書かれている
「……お世話とは具体的に?」
「それ聞いちゃう?……そうねぇ…こういう趣向はどう?ご飯にする?お風呂にする?それとも……「あっ布仏さん?」ちょっ!?」
「……ほぅ。そういうことですか、分かりました。お待ちしてます。」
私は電話を切ると冷や汗ダラダラの生徒会長に声をかける。
「……貴女はここに仕事をサボりに来ていた様ですね。もうすぐ、布仏さんと織斑教諭が来ますので覚悟しておいてください」
「……三十六計逃げるが勝ち!」
投げつけられた逃亡!と書かれた扇子を弾くと背を向け逃げる彼女の腕を掴みそのまま背負い投げる
「ちょっ、ちょっとおおお!?」
不安定な体制に陥りながらもしっかり足で着地した所をすかさず足払いで転ばせそのまま腕を極め寝技をかける
「あは~ん。がっついちゃいやん」
「……」
私は極めた腕に力を込め更に強く締め上げる
「ちょっ!?ギブギブギブ!?本当に痛いから力入れないで!?イタタタタ!?」
「……それだけ叫ぶ元気があるなら大丈夫ですね。折角ですから二人が来るまでもう少し技の実験台になって貰いましょうか。いやあ助かります。最近運動不足を感じていたんで」
私は今ものすごく良い笑顔をしているのだろう。ここに顔を真っ青にしている少女がいる
「あっ、あの、そろそろ勘弁してもらえるとお姉さん嬉しいかなあって……イタっ!?」
「……これも身の回りの世話の一環ということで。私の息抜きに付き合って貰いましょうかね」
「いやあ~!?」
ちなみに二人が来たあと彼女はぐったりしていたが事情を話すとあっさり納得されたので我が姉はまだしも彼女は身内にも信用されてないのだな、という心底どうでもいい事実を知ったのだった