謹慎四日目
「あっ、あの…もう足を崩しても「……」すっ、すまん……」
さて、昨日は大変だった。自分が隊長を務めていた部隊の副官からの助言を受け私をお兄ちゃんと呼んだラウラを説得するのに時間がかかったからだ
……ラウラ自身には悪気が無い処か何が悪いのかも良く解ってなかったからな……懇切丁寧に説明して呼び方を兄さんに変えるのに一時間もかかってしまった……。しかも本人はそのまま夜私の寝る時間まで部屋に居座る暴挙に出た。……部屋に泊まろうとする彼女を何とか宥め夜中に自分の部屋に送り届ける羽目になった。(だから私が普通に外に出ていたら罰則にならないだろうに……)
そして次の日の朝、私は電話を無視した姉を説教するために姉のいる寮官室を襲撃し正座させた。そして冒頭の状況に戻る。
「……そろそろ腹が減ってきたんだが食堂に行かせては……「……」ヒッ……」
取り敢えず戯言を言う度に睨み付けて黙らせる。
「……さて、姉さん?答えてもらおうか?何故ラウラを引き取ったのを黙っていた?……」
「……」
……こうまで威圧すれば答えたくても答えられないのは解っている、だが私は圧を緩める気は無い。……下らない理由に決まっているからな。
……別にラウラを引き取った事に関して文句は無い。奴は身寄りがないのは解っているし、軍人で無くなったのも私が負わせた怪我が原因だろうしな
兄妹が増える事に不満は無い。ただ……
「……いい加減に答えてくれないか?何故そんな大事な話を私に伝えなかった?私が謹慎中だったのは理由にならんぞ?あんたは私から携帯を取り上げなかったんだ。電話一本で済む話ということだな」
「……」
先程からこのループで無為に時間が過ぎていく。……そろそろ答えてくれないと私が部屋に変えれないんだが…ここから部屋まで距離があるからな。さすがに謹慎の身で部屋を抜け出しているのを見られるのは不味い。
「……だったんだ」
「……ん?何だ?よく聞こえないぞ?」
本当は今ので聞こえたが敢えて追及する
「……さっ、サプライズだったんだ。わっ、私も家族が増えることになって嬉しくてそれで「本当にそれが理由か?」えっ?」
「……なあ、結論から言えば私はこう思っているのだよ。あんたは単に私にこの話を伝えるのを忘れただけでは無いかとな」
「……」
「どうなんだ?」
「……はい。すみません。忘れていただけです……本当に申し訳有りませんでした」
綺麗な土下座。弟にこうも綺麗な土下座をかます辺り本当にプライドは無いのか?この姉は?
私は彼女の上に水の入ったやかんを乗せ
「…!なっ、?何を……?」
「……私が朝食を作り終わるまでソイツを落とすなよ?落としたら朝食は無しだ」
悲鳴を無視しながら私は牛歩で寮管室のキッチンへ向かう……