気付けば私の天地は逆転……投げられたか。
地面に叩き付けられたがISのお陰で肉体ダメージは無い。すぐに立ち上が「降参してくれない?」ランスが突き付けられる。
「…分かった…降参だ。」
私は地面に横になる……あの時と違い、彼女がランスを避けないから立ち上がれんし…何と言うか……
「…何故直前で攻撃を止めた?」
「あのねぇ…そもそも私は貴方を殺さないって言ったでしょ?…もちろん私もこんな所で死ぬ気は無いわ。暗部の長としては可笑しいのかもしれないけど……私の命はそんなに安くないわ。」
「…完敗だ。お前の演技に気づけなかったとはな……」
「当然でしょ♪貴方に素直過ぎるって言われたから練習したの♪」
「…そうか。」
私は思わず笑っていた。……何と言うか久しぶりに笑った気がするな…
「何笑ってるのよ!」
「…スマンな。…だがお前も笑ってるぞ。」
しばらく私たちは笑っていた。
「…さて、槍を退けてくれないか?もうお前の言いたい事は十分に分かった。」
「…本当でしょうね?」
ジト目になる楯無。まあそういう反応になるか
「…今更嘘は言わん。それに負けたのは私だ、君の方針に従おう。」
「…そう。」
槍が退けられたので立ち上がる。
「…正直に言えばな、私も一人で軍用ISを止められるとは思ってなかったさ…」
ラウラの時は暴走していたし、見慣れた動きだったのと攻撃スピード自体は遅かったから対応出来た。要はまぐれと変わらん。
「…貴方も含めて動ける専用機持ち全員で当たりましょう…ねぇ?それがいいと思わない、セシリアちゃんに鈴ちゃん?」
『!?』
近くの草むらが揺れる。……来ていたのは気付いていたのにな…楯無の性格的に私はともかく周りを巻き込む技を使うわけも無いというのに考えが浮かばなかった……要反省、だな。
「…さっさと出て来い、いるのは分かっている。」
『……』
無言で出てくる二人。
「…お前らも来るか?私たちと違い罰則が待ってるがな。」
二人が頷くのを確認し…!
「…俺を置いてくなんて言うなよ、クソ兄貴!」
「もう目が覚めたのか?」
「…あんたらが戦ってる時にはとっくに起きてたよ。」
私の背後に一夏が立っていた……気付かなかったぞ。
「…貴方も油断するのね?」
笑っている楯無。気付いていたなら言えば良いだろう……
「…それじゃあ行きましょうか、もちろん貴方も来るでしょ?箒ちゃん?」
「…私は……」
これまた隠れていた箒が出て来る。私は一夏に目を向ける。
「…分かってるさ兄貴。行ってくる…」
箒の元に向かう一夏。…あいつが説得に向かうなら問題無い。…メンバーはこれで十分か。
「…行こう、皆。」
一夏の号令の元、再び銀の福音に挑む…!